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2004年4月11日 (日)

音楽教授法

『音楽指南』(エル、ダブリュー、メーソン著、内田弥一訳、1884<明治17>年)
日本で唱歌教育がはじまり、最初の唱歌集が発行されたのが明治14年である。その頃出された、いわば「音楽教授法」がこの本である。なかなか面白い。
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師問 サレバ此音階中他ノ諸音ニモ亦其音程ノ差異アリテ在ル二音間に於テハ其差異他ノ二音間より大ナルモノアリ偖テ此音階中ニ其音程ノ種類幾個アリヤ
生答 大小二種ノ音程アリ
師問 1(ヒー)2(フー)ノ二高度の差異ハ如何ン
生答 大音程ナリ
師問 3(ミー)4(ヨー)は如何ン
生答 小音程ナリ
師問 此音階中ニ小音程幾個アリヤ
生答 二アリ
師答 汝等其二小音程トハ何レヲ指スゾ
生答 3(ミー)4(ヨー)及7(ナー)1(ヒー)ノ音程ナリ
師問 此音階中ニ大音程幾個アリヤ
生答 五アリ
師答 音樂家ハ音階ニ於ケル大音程ヲ全音ト云ヒ小音程ヲ半音ト云フナリ
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これを現代風に直してみる。
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教師 (音階の図を見せて)この音階の中には音程の違うところがありますね。ある二つの音の差が、他の二つの音の差より大きなものがあります。この音階の 中に音程の種類はいくつありますか。
生徒 大小の2種類です。
教師 1(ヒー)2(フー)の高さの差はどちらですか。
生徒 大音程です。
教師 では、3(ミー)4(ヨー)はどうですか。
生徒 小音程です。
教師 ではこの音階の中に小音程はいくつありますか。
生徒 2つです。
教師 では、その小音程とはどれですか。
生徒 3(ミー)4(ヨー)と7(ナー)1(ヒー)の音程です。
教師 この音階の中には大音程はいくつありますか。
生徒 5つです。
教師 音楽家の世界では、大音程のことを全音といい、小音程のことを半音と言います。
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唱歌教育をこういうふうに進めようとしていたのだ。もちろんこんなふうにすらすらと進むはずはないが。
この中の1、2、3、の数字は階名のドレミの日本語訳で、数字をヒー、フー、ミー、ヨー、イー、ムー、ナーと読んだ。
実は、この階名にドレミに123の数字をあてたことが、階名の指導(つまり移動ドの指導)の最初の間違いなのである。(続きは次回)


ひねくれ教育事典 【い】の部
いじめ いじめを学校からなくすにはどうすればよいか? 「いじめ」という言葉を学校からなくせばよいのである。そんないいかげんなと言われそうだが、本 当にそう思うことがある。例えば、何か事件がおこると「学校でいじめがなかったか」ということが問題になる。「いじめがあったかなかったか」と言われても 学校は答えようがないだろう。「いじめ」とはある行為を受けた人間の観念に属することがらだからである。
例えば、恐喝、暴力、無視(しかと)、仲間はずれ、からかい、このような行為が「いじめ」になるのだろう。しかし、恐喝や暴力と無視や仲間はずれやからか いとはまったくレベルが違う。レベルが違うものを「いじめ」という言葉で一括して言うことが問題である。恐喝や暴力は明らかに犯罪である。これを「いじ め」と呼ぶべきでない。「いじめ」と呼ぶことによってかえってその罪深さを軽視することになる。「犯罪」と呼ぶべきなのである。無視、仲間はずれ、からか いは受け止め方は人によって異なる。もちろん意図的・集団的な行為もあるが他愛のないちょっとした誤解から生まれる場合もある。これも一括して「いじめ」 と呼ぶべきでなく、その行為を具体的に言うべきである。そしてそれぞれに合った解決の仕方をすればよい。「いじめ」という言い方は問題をかえって複雑にす る。もう一つは子どもたちに「孤高」という言葉をぜひ教えてほしい。恐喝、暴力には通用しないが、無視、仲間はずれ、からかいに抗する力にはなる。


昨日は久しぶりにLSDをやった。と言っても薬物のことではない。Long、Slow、Distantで長時間かけてゆっくり長い距離を走る練習である。 約40キロを5時間かけて走った。弘前市をぐるっと1周するという感じである。そのせいか今朝は足が少しはっている。
6月27日にサロマ100キロを走る。その練習として5月3日に武庫川で70キロを走る。昨日のはその練習である。長い距離を走るには、その前に半分くら いは走っておく必要があるのだ。

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