「〜は」は主語か
10キロほど走って、帰って来たところ。冷たいビールはあるが、ウイークデーなので飲むわけにはいかない。いや一缶くらいいいんじゃない・・ともうひとりの私がささやく。いやいやだめだめ・・・。二人の私がけんかしている。
私は、ある学会(はい。あの学会です)の会則などを検討する委員をしている。文面を検討するだけでも結構難しい。
例えば
「会長は、正会員の直接選挙によって選出する」
この文の主語・術語は、もちろん「会長は・・・選出する」ではない。会長が選出するわけではないのである。この場合の「会長は」は「会長については」という意味で、この文の「題」を表しているのである。この題をあらわすという説明を「三上文法」というのだが、そう説明されてもあまりしっくりこない。やはり「○○は」は主語として使いたい(ありゃ!)。
しかし
「会員は、直接選挙によって会長を選出する」では、やはりちょっとおかしい。
「会長は、直接選挙によってこれを選出する」では、法律みたいな文になる。憲法の「学問の自由はこれを保証する」を思い出した。
本当に難しい。
ただ、このくらい言葉を意識的に使うと、きちんとした論文が書けそうな気もするが。なかなかできそうにない。
ひねくれ教育事典 【え】
えんそく(遠足) 遠足は、学習指導要領の「特別活動」に位置づけられているれっきとした教育活動の一つである。本来は、遠いところへ足で移動するから遠足だったのだが、最近は足で移動するのではなくバスで移動するようになった。
昔(いつの話か)は、小学生や中学生がリュクサックやナップサックを背負って、長い列をつくってぞろぞろと歩いているのを見かけたが、今はほとんどみかけない。私たちが小学校6年生の時には、900メートルの高さの山に登った。「遠足」というからには、せめて10キロくらいは足で移動するようにしてほしい。
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