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2006年11月21日 (火)

ヒットラー

ヒットラー
一昨日は衛星放送WOWWOWで「ヒトラー ~最期の12日間~」(2004年、ドイツ)を見てしまった(22時から2時間30分)。もともと遅い時間の上に、中身が衝撃的すぎて一晩眠れなくなってしまった。授業中も自分で授業をしていて眠くなってしまった。

この映画は、ナチスが崩壊していく過程を、ヒトラーの最後の秘書の証言をもとに描いたものである。ヒトラーが自分の妻といっしょに自殺するのはしかたがない(無責任だが)。勝利を信じて(信じていなくても)戦いつづけるベルリン市民、戦わない(戦えない)というだけで市民を処刑し続けるSS、自決する幹部たちの姿は衝撃的である。宣伝相のゲッペルスの妻が睡眠薬を飲ませて眠っている子どもたちに黙々と毒を飲ませて殺す場面(その睡眠薬を平気で調合する医者)は痛ましい。最後はゲッペルス夫妻もピストル自殺するのだが、その自殺をガソリンを準備して待っていて、自殺したらすぐかけよってガソリンをかける部下たちも淡々としていて不気味だ。

狂気としかいいようのないシーンなのだが、これもほぼ歴史の事実なのである。それも遠い大昔のことではなく、ほんの60年前のことなのである。私たちは、「ナチズム」とか「ファシズム」という言葉を、否定的に使う。「お前はファッショ的」だと言われれば、顔を真っ赤にして怒るだろう。しかし、「ナチズム」も「ファシズム」も、彼らは自分自身で標榜していたのである。つまり、一つの「主義」、イデオロギーだったのである。

イデオロギーを持つと世界がよく見えたような気になる。自分が偉くなったような気になる。その瞬間その人の目は曇っている。そのようなイデオロギーが国民全体に広まった時が一番怖いのである。そしてそのような国がまだすぐ近くに現存している。そして私たちの国もまた、そのような国に絶対にならないという保証はないのである。

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