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2008年7月13日 (日)

教育委員会

今回の事件を見ていて不思議に思うことがある。報道には「教育委員会」と言う言葉が何度も出て来るが、教育委員会の「教育委員」がまったく登場しないことである。

教育委員会の主役は教育委員であり、その長は教育委員長であるはずである。教育委員は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」で、「人格が高潔で、教育、学術及び文化(以下単に「教育」という。)に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する」ことになっている。

そして、教育委員会には教育に関する膨大な権限が与えられている。しかし、権限があまりも大きいため、実際には教育長を中心とする教育委員会事務局が権限を持つことになる。また、事務局の長である教育長には、文部科学省からの出向者が就任する場合も多いので、教育委員長以上に実質的な権限を持つ。本来の「教育委員会」はほとんど形骸化しているのではないだろうか。

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