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酩酊

ベートーヴェン作曲「交響曲第7番イ長調」は、ベート^ヴェンが酩酊して作曲したと酷評された。たしかに、第一楽章は千鳥足で歩いているようにきこえるし、終楽章などは「オエーッ」とうなっているようにもきこえる。舞踏会をイメージしたものだという説もある。そのように聴こうとすればきこえないこともない。しかし、この壮大な曲はもちろん酩酊していては書けない(酩酊してきくことはできる。フィナーレの時は完全に眠っているが)。

水島新二の傑作漫画「あぶさん」の主人公のあぶさんは酒豪である。まんがの中ではあぶさんが実にうまそうに酒を飲む。その場面を見ると、読者の私までむしょうに飲みたくなってくる(飲みたくなるだけでなく、たいていは飲んでしまう)。ところが作者は下戸で一滴も飲めないそうである。酒を飲まなくても酒のうまさは描けるのである。

というわけで、私は酒のうまさを文章や音楽であらわすことはできない。ただし、できるだけ酒の印象を悪くすることだけはしたくないと思っている(思っているだけで、たまにすることもある)。しかし、あの政治家は酒の印象を非常に悪くしている。それだけならよいが日本のという国の印象まで悪くした。おまけに潔くない。酒飲みの風上にもおけない。

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