さらば弘前
弘前最後の日がやってきた。もう二度と足を踏み入れることがないかもしれない。
過去ばかり見て生きていくのは好きではない。しかし、今日1日だけは感慨にふけってみたい。
弘前の皆さん、たいへんお世話になりました
弘前最後の日がやってきた。もう二度と足を踏み入れることがないかもしれない。
過去ばかり見て生きていくのは好きではない。しかし、今日1日だけは感慨にふけってみたい。
弘前の皆さん、たいへんお世話になりました
あわただしく毎日が過ぎてゆく。
引っ越しの荷物は23日に無事搬出が終わった。業者から5人が来て、手際よく搬出していった。コンテナ2個分だった。
この夜は泊まる場所がないので、弘前の○ー○ーホテルに泊まる。今流行の、格安ホテルである。
24日は卒業式と卒業祝賀会。2時卒業祝賀会に出た。ゼミ学生と最後のお別れ。この卒業祝賀会が、WBCの決勝と重なった。祝賀会の最中に、会場を抜けてTVを観にいく卒業生に興ざめ(私も気にはなったが)。
祝賀会後、どうしても仕上げないといけない仕事があり、7時半まで悪戦苦闘。大学からタクシーで弘前駅へ、寝台列車「日本海」に飛び乗った(実際には、静かに歩いて乗ったのだが)
25日。午後から赴任する大学での新任オリエンテーション。そのあと、個別に給与についての説明と額の提示があった。
26日は、新任の就任式。今年度は大学合併という特別の事情があり、100名ほどの新任職員がいた。キリスト教主義の学校らしく、就任式は礼拝の形式で行われた。
真実に清くありたい、誠実な友のために。
恐れず強くありたい、なすべきわざのために。
(『賛美歌21』88番)
賛美歌を歌いながら、これからこの大学で働くのだという実感が、やっとわいてきた。
二日間、神戸のホテルに泊まっている。
今日は、朝から荷物の受け取りの予定。尼崎市(阪急沿線)で暮らすことになった。
29日に弘前に戻り(さすがに飛行機)、30、31日は弘前大学で最後の仕事を片付ける。1日はこちらの入学式である。
毎日引っ越しの荷造りをしている。
テーブルの脚をはずして、ひもで束ねながら考えた。
脚をどう合わせると一番しっかり束ねられるか?
言い換えれば、周囲を一番短くするにはどうすればよいか?
AがよいのかBがよいのか?
結論は、どちらも同じ。
脚の断面にできる円の半径を r として、答えだけ書くと
2r(π+4)
どんな角度にしても同じになるはずだ。。
したがって、4本の場合は、ひもをどんなにきつく縛っても A から B へ、BからAへと簡単に動く。実験的にも確かめられた(泣)。
これは、小卒程度の算数かなあ?
中学入試問題くらいにはなるのかなあ?
などと言うことを1時間ほど考えた。
というわけで、荷造りはなかなかすすまない。
昨日はWBCの日韓戦をテレビで観た。観るほうに緊張感がないせいか、選手にもあまりなさそうだ(とくに、8回9回は韓国選手がヘラヘラしていた)。
4チームから2チームを選出する場合、2勝で勝ち上がり2敗で敗退するこのシステムはなかなか合理的な方法である。将棋などでこのシステムが採用されている(プロの棋聖戦、アマチュア名人戦など)。しかし、このシステムの趣旨から言えば、先に2連勝したほうが1位、1勝1敗から勝ち上がったほうが2位ということで良いはずなのだ。そうすれば、第一ステージは日本が1位、第2ステージは韓国が1位ということで良かったのである。そのあともう一度試合をして1位2位を決め直す意味はない。
意味のない試合のためにけが人まで出てしまった(そのために我が栗原健太選手が出場するようになったのはよいことだが)。なぜ、こんなくだらないことをするのか。
あわただしい日々を送っている。
3/10 新幹線で高崎市へ 創造学園大学で科研の仕事
3/11 「あけぼの」で帰弘
3/12 後期入試監督、夜自宅で宴会
3/14 上京
3/15 東京で会議
3/16 東京で所用 帰弘
3/17 住居移転のための諸手続き
3/18 教授会で退職のあいさつ
3/19 上京 東京で会議 日帰り
今日から3連休だが、3日間で引っ越しの荷造りを終え、23日に荷物を出す。
これがおわると一息つく。
昨日飲んでいたら、ある同僚に言われた。
「最近、吉田さんのブログおもしろくないね!」
一番気にしていることだった。ブログを書くためにコンピュータに向かう時間がないのだ。しかし、一番問題は、本を読む時間がないので、ネタが生まれないのだ(泣)
今日は、国立大学の後期入学試験である。国立大学を目指す受験生にとっては今年度最後のチャンスである。私たちにとっては、一番緊張する業務である。なんといっても人の一生を左右する行事である。前期のような失敗があってはいけない。 http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/03/5703.html
将棋の中原誠十七世名人が引退を発表した。昨年脳出血を起こしリハビリを続けたが、元に戻らないということで引退することにしたと言う。将棋通なら、この人の実績については言うよしもがなである。今で言えば、羽生善治名人と同じかそれ以上である。
ただ、例のあの事件を起こしてしまった。晩節を汚すことになってしまったが、それはそれで幸せなことだったのかも知れない。あの時に自宅前で報道陣に堂々と対応していたのを思い出す。この人の将棋や、あの事件の時の対応を見ていると、次の言葉がピッタリである。
「強い奴は鈍い。鈍い奴は強い」
私たちのまわりにもたくさんいる(私も鈍いが強くはない)。
ついでに将棋の話題だが、下のブログにはわろうた。
http://inaw.exblog.jp/8052454/
渡辺明竜王の妻、めぐみさんのブログだ。このブログはいつもおもしろい。
今日午後にまた上京する。飛行機で行って、飛行機で帰る。味も素っ気もない。
3月14日にJRのダイヤが改正(改悪?)される。それにともない、また寝台列車が姿を消す。東京-大分・熊本間を走る富士・はやぶさである。
久しぶりに大判の時刻表を買った(いつも買いたいのだが、禁欲している。買うと一日眺めてしまうので)。寝台列車が少なくなったことに、あらためて愕然とした。それどころか、夜行列車そのものが非常に少ない。さらには、在来線の長距離列車がほとんどないのだ。これは、JRが6社(貨物をいれると7社)に分割営業されていることによる。
それでも弘前に停車する寝台列車が2往復ある。大阪-青森間を走る「日本海」(以前は2往復だった)と、東京(正確には上野)-青森間を走る「あけぼの」である。
10日に高崎に出張する。行きは、弘前-奥羽本線-青森-東北本線-八戸-東北新幹線-大宮-上越新幹線-高崎の経路である。帰りは、22時47分に高崎で「あけぼの」に乗車し、翌日9時18分に弘前に到着する。経路は、高崎-上越線-宮内(通過)-信越本線-新津(通過)-羽越本線-秋田-奥羽本線-弘前である。通過する県は、青森-岩手-宮城-福島-栃木-埼玉-群馬-新潟-山形-秋田-青森ということになる。
もう一件。25日に関西の大学で新任教員のオリエンテーションがある。ところが24日は、こちらの大学で卒業式もある。卒業パーティーに出席することにしている。あちらの居住予定の家はまだ寝泊まりできる上京状況ではない。それで寝台を使うことにした。
「日本海」は、弘前を20時16分発、奥羽-羽越(新潟は経由しない)-信越-北陸-湖西-東海道の各線を経由して、10時27分に大阪に着く。通過する府県は、青森-秋田-山形-新潟-富山-石川-福井-滋賀-京都-大阪である。
旅行の楽しみは、目的地にだけあるのではない。私は、目的地に行くまで、また目的地から帰ってくる途中にあると思っている。「寝台列車じゃあつまらない」と思う人もいるかもしれない。そんなことはない。寝台車で飲む酒は格別である。ゆっくり寝転がって読書もできる。隣席の人と仲良くなることもある。私は、デッキから見える朝の日本海の景色がとても好きだ。
寝台列車、長距離列車の廃止は、旅の楽しみを奪ってしまう。廃止される前に、できるだけたくさん乗っておこうと思う。
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