My List

無料ブログはココログ
2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

« ミソもクソも | トップページ | 腫れもの »

2009年4月21日 (火)

斎藤公子氏 逝く

本日付の朝刊(神戸新聞)に、斎藤公子氏の訃報が出ていた。

斎藤 公子さん(さいとう・きみこ=保育実践家)16日午前8時、虚血性心疾患のため埼玉県深谷市大谷2268の3の自宅で死去、88歳。島根県出身。葬儀・告別式は21日午前11時から深谷市上柴町東3の14の1、さいたまセレモニーホール深谷で。喪主は長男佐藤幸紀(さとう・ゆきのり)氏。

子どもに絵を描かせて発達の様子を見たり、ピアノ伴奏に合わせて体を動かすリズム遊びをさせたりする手法が共感を呼び「斎藤保育」として各地の保育園で実践されている。

懐かしい名前である。民間教育研究団体の音楽教育の会とも関係されていた(木村次郎作詞、丸山亜季作曲「チポリーノの冒険」は、氏が園長をしていたさくら・さくらんぼ保育園の園歌である。昔は、この歌の題や作曲者の名前を聞くと、音楽教育関係者は目を輝かせるか眉をひそめるかしたのだが、最近は「知らない」という人ばかりになった)。

若い頃に氏の書かれた著はたくさん読んだ。少し探したら、本棚から次の著が出てきた。

斎藤公子『さくらさくらんぼのリズムとうた --ヒトの子を育てる保育の実践--』群雄社,1980

一度実践を見に行きたいと思っていたのだが、かなわなかった。ただ、その「斎藤保育」の影響を受けた実践を見せてもらったことはある。あるところにその実践を書いたが、とても書ききれなかった・・というよりその実践をきちんと受け止めることができなかった。

斎藤保育は氏自身の深い身体論に支えられているのだが、その身体論を私自身が理解することができなかったのである。音楽教育研究においても最近身体論が盛んに唱えられるようになった。日本音楽教育学会の『音楽教育実践ジャーナル』の最新号の特集は、身体論「音楽する身体」である。どれも秀作だが、斎藤氏の身体論にふれたものはない。と言うより、日本音楽教育学会関係では(私の記憶する限り)とりあげられたことがない。

斎藤氏の身体論と音楽教育論。誰かがきちんと整理する必要があると思うのだが。

« ミソもクソも | トップページ | 腫れもの »

音楽教育」カテゴリの記事

コメント

三木成夫著 (斉藤公子 序+付言)『内臓の働きと子どものこころ』築地書館という本に突き当たりました。
さくらさくらんぼのリズムとうたはアマゾンにはありませんでした。
とりあえず、『内臓の働きと子どものこころ』を注文しました。

ebakosさん
私はその著は知りませんでした。
私も探してみます。
「リズムとうた」はたぶん絶版になっていると思います。

「リズムとうた」ありました!!
アマゾンから届きました。
ご紹介ありがとうございました。
勉強します。


 高知の時の風采と変わっていませんか? 暇になって、斉藤公子のリズムについて資料を収集しています。
 
 昭和の戦中、戦後からの保育のながれのなかで、斉藤公子が1980年に「さくらさきらんぼ」の発刊に至った「経過」について、資料を集めています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ミソもクソも | トップページ | 腫れもの »