ミソもクソも
東京オリンピックの招致のために、東京都はIOC委員に東京の水道水を詰めたペットボトルを贈ったことが、報道されている。東京の水道水は飲料水としても安全に使えることを宣伝するためらしい。
私たちは子どもの頃からそれに慣れてしまっているから当たり前だと思ってしまうのだが、実はこれは相当な無駄をしているのではないだろうか。私たちは、水道から出る水を、そのまま生で飲み、料理に使い、それで手や食器を洗い、洗濯・掃除をし、風呂を沸かし、最後はウンコまで流している。言い換えれば、直接生で飲めるところまで浄化した高級な水でウンコを流しているのだ。
私はあまり外国旅行をしたことはないので詳しくないのだが、水道水を飲料水として飲める国は少ないのではないだろうか。おとなりの韓国でも飲料水はペットボトルで売られていた。日本には水が豊富にあるので、水資源の無駄遣いとは言えないだろうが、ここまで浄化するには相当なエネルギーと金がかかっている(それでも日本の水がきれいだからそれができる)。全体としては資源の無駄遣いをしていると思うのだが、このことはあまり問題になっていないようだ。
と言っても、日本人がいまから後戻りすることはできないだろう。まあ、飲料水でウンコを流すことができる幸せをかみしめていくことにしよう。そして、少なくともペットボトルの水を買うなんていうことはやめることにしよう。
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コメント
私は、
高校を卒業して東京郊外で住み始めた「最初の家」まで
汲み取り便所だったので、次に「水洗便所」の家に引っ越したときは
天国かと思いました。
ときどき利用する公共施設では便所の水は雨水とのことです。
投稿: 石原真 | 2009年4月19日 (日) 11時17分
わたしも長いことくみ取り便所を使いました。それもおつりの来るボットン便所でした(泣)
投稿: 吉田孝 | 2009年4月20日 (月) 04時30分