「ちびまる子ちゃん」と「コボちゃん」
こちらに来てからは、神戸新聞を購読している。神戸新聞朝刊の4コマ漫画は「ちびまる子ちゃん」(さくらももこ)である。
この「ちびまる子ちゃん」を見ると、毎朝暗い気持ちになる。例えば今朝の内容。
1 独居(たぶん)老人が登場
2 毛虫を見て、さびしそうにしている。
3 老人にちびまる子ちゃんがあいさつする。
4 すぐにちびまる子ちゃんが去ってゆき、老人は「だれも近づいてくれない」と嘆く。
2ヶ月ほど見てきて感じたのだが、この4コマ漫画に描かれているのは、大人や仲間に対する子どもの残酷さである。子どもはもともと自己中心的であり、他人に対しては残酷である(ただし、その残酷さを自覚していない)。だから、さくらももこが描いている世界は真実の世界である。その意味で、「ちびまる子ちゃん」はリアリズムの極致にある作品と言えるだろう。いつか授業でも使えそうである。
ただ、朝から見るのはつらい(見たくなくても見てしまう)。あんまりつらいときは、口直しに駅で読売新聞を買って「コボぼちゃん」(植田まさし)を見る。こちらも、大人がからかわれる場面が多いのだが、それでも登場人物は優しく描かれている。私はアンチ巨人だし、ナベツネも嫌いなのだが、3月まで15年ほど読売新聞を購読し続けた。ひょっとしたら「コボちゃん」のせいだったのかも知れない。
今から、家を出る。今日も読売新聞を買おう。
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