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『現代音楽の練習帳』

もう一つ書いておく
一昨日大量に買った本の中に次の1冊がある。

浜田邦裕『現代音楽の練習帖』(世界思想社・2007年・1600円)

著者は建築家である。これは良い本である。こういう本が出たのを見逃していると悔しい。

著者は次のように言う。

ところが、CDのライナー・ノートやコンサートの楽曲紹介は、曲の構成に終始するか、抽象的な形容詞のオンパーレードです。音楽評論家の本も、誰がどうした的な事実の羅列にとどまることが大半です。
何か本質的な事項が欠けていると私は思いました。
それは、何を論じているのか、という論点に対する意識と、自分は何を発見し、何を主張したいのか、という結論の明確化、あいまいで情緒的な言葉を羅列しない、論証のトレーニングだと思います

ここまでで、どんな本なのかがある程度は推測できるだろう。
そして、たくさんの例題と回答例が掲載されている。例えば例題の1は「サクラ・ソングの修辞学」と称するつぎのような問題である。

サクラを歌詞や題名にもちいた、いわゆるサクラ・ソングがある。これらのなかで、サクラが比喩として成立しているのは、日本人に共通する何かを指し示すことができるからである。では、サクラは何を指し示しているのか、比喩の一般的な修辞法に言及した上で、説明しなさい。

私が今取り組んでいる論文の参考にもなる。また将来はゼミにも使えそうである。

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コメント

>>いわゆるサクラ・ソングがある。


いわゆるソナタがある。
いわゆるミサ(曲)がある。
これらは、
前者なら○年前あたりから、
後者なら△年前あたりから、ですが、
サクラ・ソングも同様に、□年あたりからか...

投稿: 石原真 | 2009年6月25日 (木) 23時15分

> サクラ・ソングも同様に、□年あたりからか

70年くらい前にもありました。
♪貴様と俺とは♪

投稿: 吉田孝 | 2009年6月26日 (金) 09時21分

買って読みました。ムツカオモシロイです。
すこし姿勢を正して読みました。
本屋に並んでいても目立ちそうにないぐらい薄いのに、中身は濃いです。
四畳半フォークからセリーまで、博識でいらっしゃいますね。

投稿: ピロリ | 2009年7月12日 (日) 06時12分

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