唱法問題
久しぶりに専門的な話
まだしつこく「階名」論にとりくんでいる。あるところに次のような趣旨のことを書いた。
階名とは相対音高名のことである。そして「ドレミ」は、もともと相対音高をあらわす名称として生まれたものである。したがって、「ドレミ」を別の呼び方に転用(例えば「固定ド」や「機能ド」)するのは、階名(相対音高名)が不要だと言うのに等しい。
私は、階名が不要だという主張も認める。また不要な人が存在することを認める。しかし、階名が不要だからといって、もともと階名に使っていた「ドレミ」が勝手に転用されると、階名が必要だと思っている人間はどうすればよいのか。
固定ドは、実は身勝手で不道徳なのだ。
少し、過激かしら?
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コメント
ドイツ帰りの友人(ドイツの音楽大学卒&院終了)は、
ドイツでは「階名」がないので、あまり視唱をしない、と
言ってました。
視唱するとしても母音唱などで、とのこと。
私は、
移動ド唱法はとても便利で音楽的だと思っていますが
やはり固定ド唱法も便利だな、と。
とくに転調の頻繁な曲や無調の曲を視唱するとき、
どうしても固定ド(唱法)に頼ってしまいます。
投稿: 石原真 | 2009年8月10日 (月) 14時47分
> どうしても固定ド(唱法)に頼ってしまいます。
まあ、個人的にどのような使い方をされてもそれは自由だと思うのです。
ただ、「階名としてドレミ」は残していてほしいのです。
公式には、音名としてはイロハ音名や英語音名やドイツ語音名を使っていただきたいと。
投稿: 吉田孝 | 2009年8月10日 (月) 15時09分
>>音名としてはイロハ音名や英語音名やドイツ語音名を
>>使っていただきたいと。
楽典(受験などの)では音名といえば当然イロハ(CDE)です。
ようするにドレミって楽典では使いませんね。
いや、だからどうしたってことですが(笑
投稿: 石原真 | 2009年8月10日 (月) 19時47分
現代の音楽の中には「純正調」に向っている音楽もあります。
それは、古楽器による演奏も同じ音階感覚を持っていると思います。
平均率で失われた感覚が戻って来ていると感じています。
その意味では「相対音高名」は重要です。
投稿: ebakos | 2009年8月10日 (月) 23時53分
音律に関する問題と、唱法に関する問題、
これを一緒にして語るのはたいへんです。
教会旋法(の時代の音楽)をどう視唱しますか?
相対音高名で視唱する、これは平均律だからこそ、
語りやすいのです。
投稿: 石原真 | 2009年8月11日 (火) 23時09分