« 韓国での火災 | トップページ | オエー »

音名、階名、調性

初等教育コースの1年生向けの授業で、音名、階名、調性判断の初歩的な内容を扱った。最初はCがファやソになることに戸惑う学生もいたが、だんだん理解できるようになってきた。そこで小テストをして確認したのだが、約半数は完璧に理解できていた。

まちがいのうちのほとんどが、調号の読み違いであった。例えば、1#の時に高音部譜表上で、第一間の音をF(ヘ)と答えるなどである。これは説明すれば、「ああ、しまった」ですむ。

少し深刻なのは、1#の調号の時に楽譜上のGとBの音の鍵盤上の位置を指摘させる問題で、CとEの鍵盤に印をつけた学生である。楽譜上ではしっかり階名は読めたのだが、鍵盤上ではあいかわらずCがドだったのである。

また、全体としては女子のほうが点数が悪い。女子は中途半端にドレミを習っているからだ。幼児期からドレミを音名として信じて疑わなかった十数年の歳月が、思考と感覚を不自由にしている。

|

« 韓国での火災 | トップページ | オエー »

音楽教育」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。福岡のJです。ある出版社の小学校1年生の音楽の教科書では、「どんぐりさんのおうち どこでしょう ふたつのおやまのひだりがわ どどど~」という曲で、鍵盤ハーモニカを使って、ふたつのおやま(黒鍵)の左側が「ド」だと教えるようになっているみたいです。そうやってすりこまれて(すりこんで)いくんでしょうね・・。

投稿: J | 2009年11月18日 (水) 23時29分

きょう、「ハ長調は日本ではド長調とは言いません。でも、イタリアに行ったら...」と説明していましたが....

投稿: compUT/OSer | 2009年11月18日 (水) 23時53分

compUT/OSer さん

きょう、「ハ長調は日本ではド長調とは言いません。でも、イタリアに行ったら...」と説明していましたが....

そこまで、徹底的にやるのでしたらそれはそれでつじつまは合ってると思います。
そしてそれならそれで、しっかりかみあった闘いができるでしょう。

いざーーーーーーーーー!

投稿: 吉田孝 | 2009年11月19日 (木) 01時21分

音名に用いる用語と、
階名に用いる用語とを区別していない地域(国)では
どのようにして視唱しているのでしょうね。

ドイツの音楽大学(学部&院)で6年間学んできた友人によれば、
その学校ではそもそも視唱する習慣がほとんどなく、もし(視唱)するとすれば
母音唱やラララ~だった、と。

イタリアのポップス系の楽譜をはじめて見たとき、
イタリア語でコードネームが付けてあるのが新鮮でした。
と、いうことはイタリア人にとってDo, Re, Miは音名でもある、ということに
なるのですよね?

投稿: 石原真 | 2009年11月19日 (木) 11時22分

石原さん

> 音名に用いる用語と、
> 階名に用いる用語とを区別していない地域(国)では
> どのようにして視唱しているのでしょうね。

全部かどうかは調べていませんが、イタリア、フランスを筆頭にラテン語圏は、Do,Re,Miが音名ですね。日本も実質区別していない国の一つでしょう。

私は「区別していない」というよりも、「階名という概念を捨てた国」といったほうがよいと思います。

投稿: 吉田孝 | 2009年11月19日 (木) 11時46分

昨日、10名くらいのクラスで、コールユーブンゲンの48a(G-dur)の最初を
ソレファレミド
と歌うのが自然と思うか、それとも
ドソシソラファ
と歌うのが自然と感じるか、と聞いたら、全員が固定ドの方でした。
私の学生時代は、1割以上は移動ドがいたんですがね。

投稿: compUT/OSer | 2009年11月25日 (水) 19時13分

この記事へのコメントは終了しました。

« 韓国での火災 | トップページ | オエー »