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カラオケ症候群

「一億総歌手時代」時代と言われはじめて久しい。カラオケの普及で誰でもオーケストラもどきの伴奏で歌が歌える。最近は、音源もデジタル化したのでテンポもピッチも自由自在であり、通信カラオケになってからは曲数も急増している。歌謡曲やポップスだけでなく、子どもの歌や大学の学歌や高校の校歌まであるというから驚く。

しかし、あまりにも簡単に伴奏が得られるために、演奏者が尊敬されなくなったのも問題である。最近NHKの「のど自慢」の裏話をきいた。のど自慢は素人が生のバンドをバックに歌える一生に一回あるかないかの機会である。ありがたい話なのだが、最近の出演者の中には伴奏するバンドの人にあいさつもしない人がいるそうだ。一言「よろしくお願いします」くらいは言えばすむのである。まあ、そのくらいならよいが、「2#上げて」というような注文を平気でする人もいるそうだ。まるで機械扱いである。さらには、鐘が一つか二つしか鳴らなかったことをバンドのせいにしてクレームを付けてくる出場者もいるそうだ。「カラオケの伴奏と違ったから」ということなら本末転倒である。

カラオケが自分で歌を歌って楽しむ人の急増させたことは間違いないが、それによって生演奏の価値がどんどん下がってきている。おそらくこれから音楽家という職業そのものが成り立たなくなりそうである。そして、だれもがこのことに気づいている。しかし具体的な策はない。ただただなりゆきに身を任せるしかないのか。家の近くにあるライブ喫茶で久々にプロの生演奏を聴きながらこんなことを考えていた。

※カラオケが誕生したころは、8トラックカセットテープで提供されていた。一つのテープに4曲入っていた。そしてそのテープには生演奏の伴奏(たいていはオーケストラ)が録音されていた(別に歌詞本というのがあって、その歌詞本を見ながら歌を歌っていた)。「カラオケ」の「カラ」は「歌が空」つまりカラオケは「歌が入っていないていないオーケストラ」の意味だったのである。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

カラピアノというのもありますね。

投稿: 石原真 | 2009年11月20日 (金) 23時17分

ありそうですね。
「カラギター」(フォーク専門)とか・・・
「カラドラム」(軍隊の訓練用)とか・・・・

投稿: 吉田孝 | 2009年11月21日 (土) 05時30分

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