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八分の六拍子

「八分の六拍子と四分の三拍子はどう違うか」
音楽経験の乏しい学生にきちんと理解させるのはかなり難しい。
私は思い切って、次のように教える。

四分の四拍子や四分の三拍子は次のように書くだろう。
Photo
この分母になっている「4」は「四分音符」という意味だというのは知っているよね。
これは次のような意味なのだ。
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では「八分の六拍子」とはどういう意味だろう。
四拍子や三拍子とは少しちがうのだ。
八分六拍子というのは、八分音符三個分つまり付点四分音符を1拍とする二拍子なのだ。
だから、本当は次のような意味なのだ。
Photo_3
しかし、付点八分音符は整数であらわせないよね。だから次のように、それを細かく分けた八分音符を分母にして表すのだ。
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だから、八分の六拍子は三拍子ではなく二拍子なのだ。

私がこの説明で悦にいっていると、学生は

かえってわからんようになった!

※上の音符の形を分母であらわすのは、数学的には間違っている。
後でまた補足する。

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音楽教育」カテゴリの記事

コメント

私も同じように説明するし、私自身そう習ってきました。
違うところと言えば、「分数でないから」と言って、横棒を書かないこととくらいでしょうか。
8分の6拍子が2拍子だと言うことは、小中で習ってはいるようですから、そこは入るのですが、1拍が付点4分音符というのが、なかなか難しいようです。
まず、1拍という概念が、ない。
こういう生徒たちは、4/4と2/2の区別がありません。
次に、付点音符がわからない。
付点音符のわからない生徒たちは、「4分音符の3/2倍」という数字と、音楽という「本来感覚で捉えるもの」とが、結びつかない、また、結びつけるべきでないと頑なに信じている、という生徒が半分。そういう生徒に付点4分音符は8分音符3つ分と理解させるのに、時間がかかります。
そして、この「3つ」が、なぜ分子なのかが、わからない。
分数でないから、なんですがねえ。
また、「4分音符:」の「4」という数字が、逆数なのだ、ということに気づいていない。
そういう生徒は、「付点四分音符は、実は六分音符なのだ」と思っているかも知れない。
あ、だから、「四分音符は四分の1.5音符だよ」と念を押します。

そこが通ってしまえば、落ちるようです。

投稿: compUT/OSer | 2009年11月25日 (水) 08時01分

私は、分数でもあると思っています。

例えば、
4分の4は 1/4 × 4 = 4/4
8分の6は 3/8 × 2 = 6/8

だから、音符の形を分母にして表すのは厳密に言えば間違っていると思うのです。「四分音符」はあくまでも 1/4 音符ですから。

ただ、この話は記譜上の問題であって、演奏においてどの音符を1拍とするか、あるいは音楽を聴いたときにどの音符が1拍と感じられるかは別の問題です。

投稿: 吉田孝 | 2009年11月25日 (水) 09時48分

そうですね。分母に書くから紛らわしいのでしょうね。
だから、たとえば、
4♩.
と書いた方がいいのかも知れませんね。

>演奏においてどの音符を1拍とするか、あるいは音楽を聴いたときにどの音符が1拍と感じられるかは別の問題

いまだに難しいと思っているのが、ベートーヴェンの悲愴の終楽章です。
これ、なかなか2/2拍子に聞こえるように弾けないですよね。

第九の2楽章の3./8拍子は、1拍子だとお考えですか?

投稿: compUT/OSer | 2009年11月25日 (水) 19時08分

>>いまだに難しいと思っているのが、ベートーヴェンの悲愴の終楽章です。
>>これ、なかなか2/2拍子に聞こえるように弾けないですよね。

この時代のalla breveの記号とは、はやく、くらいの意味で、
曲によっては2/2に感じられるものも、はやい4/4に感じられるものも
あると思います。

もちろん、4/4で進行していた曲が途中からalla breveになったら2倍速で、ですね。

投稿: 石原真 | 2009年11月25日 (水) 19時34分

>>第九の2楽章の3./8拍子は、1拍子だとお考えですか?

3/8ではなく3/4ですね(^_^;
これは音楽的には[4/付点2分音符]拍子でしょう。

投稿: 石原真 | 2009年11月25日 (水) 21時19分

拍には階層性があって、どの階層を1拍と感じるか、どの階層を拍子と感じるかは、楽曲の性質、演奏のテンポ、アクセントの付け方、聴き手の心の持ちようなどによっても違うのでしょう。ただ、作曲者によっては厳密に記譜上の拍・拍子に聞こえるように演奏してほしいと思う人もいると思いますが。

投稿: 吉田孝 | 2009年11月26日 (木) 17時32分

拍子の表記が異なれば、様式が異なる、こういう時代が長かった。
一例をあげれば、
バッハが表記する4/4と4/2の違いは、様式の違い、というように。
.

投稿: 石原真 | 2009年11月26日 (木) 23時33分

石原さん
このあたりのこと、例をあげて教えてくださるとありがたいです。

投稿: 吉田孝 | 2009年11月27日 (金) 03時36分

compUT/OSer さん

> これ、なかなか2/2拍子に聞こえるように弾けないですよね。

すでに、この曲自体が弾けません(泣)

投稿: 吉田孝 | 2009年11月27日 (金) 07時37分

>>このあたりのこと、例をあげて教えてくださるとありがたいです。

詳しく書こうとすると、いろいろと場合分けしなければなりません。
ほんの一例を書きます。
バッハのフーガでalla breveの記号が与えてあって4拍子なら
古様式、とくにモテットの様式であることが多いです。
「平均律2巻」の9番などがそうです。
複合拍子記号が与えてあるフーガで、n/16のように分母(?)の音価が小さい
とジーグです。


投稿: 石原真 | 2009年11月27日 (金) 12時44分

おもしろーい。
いろいろ楽譜で調べてみますね。

投稿: 吉田孝 | 2009年11月27日 (金) 19時48分

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