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知ったかぶり

休日以外の朝は、たいてい「みのもんたの朝ズバ!」(TBS)を観ている。みのもんたの力のせいか、その日その日にあったゲストが出演するからだ。もう5年になるのだが、最近はさすがに鼻についてきた。あまりにも知ったかぶりが多すぎるからだ。

例えば、昨日は「最年少11歳6カ月でプロ棋士に 故藤沢名誉棋聖の孫」というニュースを取り上げていた。故藤沢名誉棋聖というのは破滅的な生き方をした囲碁の棋士で、今回プロ棋士になったのは、その孫娘である。

ところが、みのさん何を思ったか、とつぜんオセロの話しをはじめたのだ。「この人と一度オセロをやってみたい。オセロって勝ったと思っていても、最後に全部裏返しにされるんだよね」というようなことを言っていた。ボケたつもりかも知れないが、囲碁とオセロをいっしょにするとはひどい。藤沢さんがどのような人だったのか、11歳6カ月にどのような意味があるのかを視聴者に説明が視聴者がわかるように説明するなり解説者に振るなりするべきだったのだ。

結局、みのさんは下調べもしていないのだということを露呈した格好になった。過去にもこういうことは何度もあった。たとえ自分が全部知っていたとしても、そこは何も知らないふりをしてゲストにうまく話しをさせるのが司会者の役目である(そういえば、学会などでも発表者が発表を終わったあと、いろいろコメント付ける人がいる。自分がいかに偉いかを見せつけたいのだろう。あっ、また脱線しそうになった)。司会者が知識をひけらかしたり(昔、NHKにいた旧制弘前高校出身の司会者)、知ったかりをしたりしていると番組がつまらなくなる。

知ったぶりする人は学生にもいる。若いからどうしても背伸びしたがる気持ちはわかる。しかし知らないのに知ったかぶりする背伸びはやはりよくない。どこかで必ずガツンとやられる(実は、私もやられたことがある)。それでも若い人の場合は取り返しがつくからよい。老人が知ったかぶりすると、それはもう醜悪としか言いようがない。

みのさん、そろそろ引き際を考えたほうがよいのでは? 私も番組変えよう。

※本棚を探したら、次の二つの本が見つかった。
藤沢秀行『藤沢秀行囲碁教室3 中盤(原理編)』(平凡社・1961)
藤沢秀行『野垂れ死に』(新潮新書・2005)
前者は囲碁の技術書だが買った覚えがない。誰かにもらったのだと思う。後者は本人の自伝である。

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