メーリング・リスト
メーリング・リスト(以下ML)はとても便利だ。私もいくつかのMLに参加している。
最近、学内のとあるグループのMLの管理をすることになった。管理をするのははじめてである。リストにアドレスを登録したり、アドレスを削除したりする。
管理者には、いろいろなことがわかる。例えば、登録者の中に自分のMLを転送設定している人がいる。転送先アドレスにトラブルがあったりすると、管理者のところにメールの不達通知が戻ってくる。その他、いろいろなトラブルに対処しなければならない。
MLは便利だが、逆に使い方を誤るとやっかいなことになる。グループの代表者がMLに安易に頼りすぎると、膨大な数のメールがやりとりされることになる。それが1日に数十通になることもある。これはもう、人が1日に処理できる文書量を超えている。その中に重要なメールがあってそれを見逃したことで責任が問われるのは酷である。大切なことが見逃されないように、節度のある使い方をしなければならない。このへんはルールをしっかり決めておく必要がある。
メーリング・リストの利用者一人ひとりが気をつけなければいけないこともある。利用していて気になることを書いておく。
1
まず、メーリング・リストで発せられる情報に対して、過剰に反応しないことである。例えば、30人も参加しているMLで発せれらた情報に、「ありがとうございました」といちいち返事をしている人がいる。全員が同じことをすると30通にもなる。一つひとつ開くのを面倒がっているうちに大切な情報を見逃すことになる。
2
必要でない限り、前のメールの引用部分を削除すること。前のメールだけならよいのだが、ひどい場合、その前の前のメール、その前の前の前のメールというように、長い長いしっぽがついている場合もある。もっとひど場合、本文としっぽの区別がないようなメールもある。MLの場合はしっぽが長くなりやすいので、十分注意する必要がある。
3
メールを送信する前にアドレスを確認する習慣をつけておくこと。個人宛のメールをMLに出してしまうということはよくある※。同じ職場の人に仕事の連絡を誤送信するくらいならまだよい。訂正のメールを出せばすむことだ。しかし、他の人の悪口を書いてそれがMLに掲載されてしまったという例もある。とくにMLに投稿された記事の内容について個人的にやりとりしているつもり(例えば「○○の奴がMLにバカなこと書いているね」という言った個人間のやりとり)が全体に流れるということはよくあることだ(関連する話題なのだがつじつまの合わないメールが投稿される)。また恋人や愛人に出したつもり(私には縁のない話しだ)でMLに送信してしまうとやっかいなことになる。笑い話ですめばよいのだが、まかり間違うと職を失うことにもなりかねない(そう言えば、掲示板に不倫相手へのラブレターを投稿した官僚がいた)。
MLはあなたの信用をそこなう恐れがあります。使いすぎには十分注意しましょう。
※間違ったふりをして、わざとMLに情報を流すという高等戦術もある。たいていは自己宣伝である。
コメント