« 君が代 | トップページ | 奈良 »

全自動システム

今年度から、「実地教育研究」という科目を担当することになった。2年(こちらでは回生)向けの科目で、毎週木曜日の午前中に小学校、幼稚園、保育所に行って、観察や部分実習を行う。ほとんどが阪神地方の公立の校園である。よく引き受けてもらえたものである。500先生をはじめとする実習支援室メンバーのお力である。その最初の3週間と最後の数週間は、事前・事後指導(木曜日の1~3コマ)である。この事前・事後指導は全体授業、コース別授業(幼児教育と初等教育に分かれる)、分級指導(各クラス約20名)に分かれている。基本的には、コース別指導の一部と分級指導の一クラスを担当する。

分級では、学生同士の討論が中心になるが、この分級指導のねらいの一つは、学生自身が自分たちでこの討論を運営できるようにすることである。各時間は次のような活動をする。

・小グループに分かれての討論
・クラス全体での報告と討論

最初の時間の課題は、だいたい次のとおり
・自己紹介
・グループ分け
・クラス代表の決定
・各週ごとの司会者、記録者などの割り当て
・各グループの代表、司会者、記録者などの割り当て

これで、次週からはすべて学生にまかせ、私は必要な時に助言するだけのシステムをつくりたいと思っている。ただ、できればこの第1週目も学生にまかせたい。次のような選択肢がある。

◎1週目はすべて私がリードする。
普通だが、これでは芸がない。

◎クラス代表を決めるところまでリードし、あとはそのクラス代表にまかせる。
これが普通かもしれない。

◎仮司会者を決め、あとは全部その仮司会者にまかせる。
これも一つの方法である。しかしそれならいっそのこと次のような方法がある。

◎最初に課題だけ示して、あとは「自分たちで決めなさい」と指示してつきはなす。
これがやりたいのだが、少しおそろしい(何も決まらない)。しかし、この可能性を考えている。この場合、しっかりしたマニュアルが必要になる。最終的にはマニュアルなしにすべて自分たちで運営ができる学生を育てるようにしたい。そして、2~3年後には、上回生が自分の経験をもとに下回生を指導するようなシステムができあがらないか。言わば、全自動システムである。

このようなことを考えるようになったのは、弘前大学教育学部のチューズデイ実習(毎週火曜日の午後に附属学校に出て行く)の経験から来ている。弘前大学教育学部では、1年次から実習に力を入れていたが、その最も大きな成果は、学生が自分たちで討論を運営することができるようになったことである(もちろん実践力もついたと確信する)。4年生になると、教員はほとんど口を挟む必要がないくらいきちんと討論ができていた。もちろん討論の内容には未熟なところがあったが、それはあくまでも専門性のレベルで未熟というだけだった。そんな場合最後に少し講評というかたちで意見を言うだけですんだ。最近、弘前大学から学生が作成したという実習のテキストが送られてきた。まずは、このレベルに追いつき超えたいと思っている。弘前大学が最下位の国立大学などとは、とんでもない話しだ(怒)。

教師が楽で学生がしんどい授業をいかに実現するか。私の一生の課題である。

|

« 君が代 | トップページ | 奈良 »

教育」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 君が代 | トップページ | 奈良 »