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週刊誌

『週刊文春6/3号』を買う。文春が好きなのは特集記事よりも、連載が豪華だからだ。

好きなの著者は、小林信彦、江國香織、土屋賢二、先崎学、鷲田康、中村うさぎ・・なぜかと言われたら少し困るが。

気になった記事二つ。

いつ倒れるか分からない。その覚悟で落合監督は今期に臨み、5月21日の西武戦でプロ野球27人目の通算500勝を達成した。
「そっちを歩いていいかな」
その日の落合監督の言葉学だ。
担当記者を引き連れ、西武球場のベンチ裏通路から百段近い階段に来たときだ。落合監督はこう言うと、右側の手すりにつかまり階段をゆっくりと上った。
鷲田康『野球の言葉学』

私は、カープ・ファンだが、落合監督は現役の時から好きだった。かなり体の状態がよくないらしい。少し心配だ。

先崎学の「先ちゃんの浮いたりしずんだり」は「林葉直子棋戦出場」のニュースは取り上げている。先崎八段と林葉元女流棋士は、米長邦雄門下で姉弟弟子。

雑音も多いだろう、負けることへの恐怖もあるだろう。それらの煩悩を振り切って、澄んだ気持ちで盤に向かってほしい。将棋は失敗した人間にとって優しいゲームである。将棋を指せることの喜びが指し手からわき出てくるような棋譜を見せてくれることを期待している。

弟弟子らしいやさしい言葉である。

連載以外は、総じてくだらない。例えば、「新入社員「できる大学」「使えない大学」」という記事。
サラリーマン・OL2000人にアンケートをして、どの大学の出身者が「できる」新人で、どの大学の出身者が「使えない」新人かをたずねた結果だと言う。

できる大学ベスト10と使えない大学20大学が掲載されている。
大学ができる大学でも使えない大学でも順位ほぼ同じ。

ベストもワーストも早稲田。関西学院はワースト18。ベスト10には入っていない。あとは、先輩社員の新人評。たまたまそのその新人がある大学の出身者だっただけの話し。まあどうでもよい話しですね。

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コメント

文藝春秋社の出版物は、電車の吊り広告くらいでしか知らないですが、その発行物の主張には違和感を覚えます。好きじゃあないですねえ。

投稿: compUT/OSer | 2010年5月29日 (土) 15時16分

週間誌は
「ポスト」「現代」「朝日」「アエラ」「サンデー毎日」「文春」「新潮」は
毎週かならず手に取ります。そのうち週平均4誌は購入し、すべての記事を
読んでいます。
私は、好きとか嫌いとかいう感覚で文章を読んでいないように思います。
とにかく文章を読むことが好きなのでしょう。

投稿: いしはらまこと | 2010年5月29日 (土) 16時44分

たしかに、出版社によって、保守とかリベラルといった傾向はありますが、わたしはあまりそのようなことはいっさい気にしません。読んでみてよいものはよい。悪いものは悪い。ただ、連載コラムには、同じ雑誌でもどうしても好き嫌いが出てきます。

投稿: 吉田孝 | 2010年5月30日 (日) 13時31分

いしはらさん

それを「活字中毒」と言います。

投稿: 吉田孝 | 2010年5月30日 (日) 13時31分

>>それを「活字中毒」と言います。
えぇぇっ、アルコール中毒だけでもたいへんなのに。

投稿: いしはらまこと | 2010年5月30日 (日) 21時41分

この記事へのコメントは終了しました。

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