坂本龍馬ブーム
京都伏見に行ってきた。「龍馬伝」は実は言い訳。新聞で伏見の酒蔵の記事を見て、行きたくなったのである。梅田から地下鉄で淀屋橋へ。淀屋橋から京阪の特急で中書島まで38分。近い。
各酒造で、少しずつ日本酒をいただく。
それにしても空前の龍馬ブームである。高知は以前から観光も龍馬頼みで、空港の名も高知龍馬空港。そして「龍馬伝」の経済効果は409億円で高知県の県内総生産の2%というから相当なものだ(自分の給料が2%増えたことを考えるとその効果の程がわかる)。
私は、高知で11年暮らしたので坂本龍馬の高知での人気ぶりは知っている。しかしこの全国的な人気はどうだ。ブームに便乗して稼げる内に稼ごうという姿勢が丸見えの地域もあらわれている。自民党から共産党まで、保革を問わず政治家は龍馬を口に出していればまず安心である。
坂本龍馬のイメージは、ほとんど司馬遼太郎の『竜馬が行く』によってつくられたものである(私の龍馬像もほとんど中学生の時に観た北大路欣也主演大河ドラマの『竜馬が行く』によってつくられている。そこにその後高知で暮らした11年間接した土佐人の気質が加わっている)。歴史上の英雄には光の部分とともに必ず影の部分がつきまとうものである。しかし、龍馬の伝説にはほとんど影の部分が見あたらない。それだけ、実像がしっかり掴まれていないということかもしれない。龍馬を安心して口に出せるゆえんでもある。
今の「龍馬伝」の龍馬にも影の部分がまったく見られない。その反面、武市半平太や後藤象二郎は影の多い人物として描かれている。おそらく今後も龍馬は最後まで明るく描かれ続けるのだろう。まあ、よしとしよう。
近いうちに高知に帰りたい(?)と思っているだが・・・・・。
今日もまた京都へ。今日は研究の打ち合わせ会。
龍馬が最初に襲撃を受けた寺田屋(家がつぶれるのではないかと思えるほど、一階も二階も人があふれていた)
伏見龍馬通商店街(ここも人通りで大賑わい。飲食店内も人でいっぱいだった)。
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まあ、伏見に行かれましたか。実は主人の叔母の嫁ぎ先は、伏見の酒造の一つなんですよ。普段そんなに交流はないのですが、たまたま連休中に帰省したら、叔母も帰って来ていました。ちなみに叔母の家の最寄駅は、京阪の中書島の3つ隣の墨染です。「おほけなく 憂き世の民に おほふかな わがたつ杣(そま)に 墨染の袖」(小倉百人一首より)
投稿: トミー | 2010年5月 4日 (火) 11時27分
わりと好きな句の一つです。教師もこの作者のような気持ちが必要ですね。
話しかわって、競技の話しです。
おほけ(おおけ)→わかたつそまにすみそめのそて
おほえ(おおえ)→まだふみもみすあまのはしたて
あふこ(おおこ)→ひとをもみをも うらみさらまし
三字決まりですが、チャンピオンの説によると、最初の「お」を聞いた時点で札を8枚にしぼり、次の「お」があがったら、「わがたつ」と「またふみも」にしぼり、「け」のKが聞こえるか聞こえないかのうちに「わかたつ」の札をとばしていけなければならないそうです。
投稿: 吉田孝 | 2010年5月 4日 (火) 22時40分
訂正
「わりと好きな句の一つです」
「わりと好きな歌の一首です」と書くべきですね。
投稿: 吉田孝 | 2010年5月 5日 (水) 06時30分