出版
関西学院大学には、出版助成金制度があって、研究叢書として上限150万円までの出版援助がある。今年度の助成は全学で9冊分ということである。ありがたい(申請が通ればの話しだが)。
ここに応募することにした。概要書、見積書、計画書などを出さないといけないのだが、昨日は見積書作成のために、関西学院大学出版会の担当者の方と打ち合わせをした。とても親切な方で、お任せできそうだ(申請が通ればの話しだが)。今月末が応募書類の提出締め切りである。
まず、学部内選考で順位がつけられ、全学の選考が行われる。学部でどれくらい応募があるのか、また全学でどれくらい応募があるのかはわからない。私は楽観視しているのだが(何の根拠はないが)、落ちた場合は緊急に別の手段を探さなければならない。
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与田準一『日本童謡集』(岩波文庫・1957)をときどきながめるのだが、次の詩(詞)が気になった。はじめて目にしたような気もするし、何度も見たような気もする。今まで意識的にこの詩に目をとめることはなかった。どうもあの「みんなちがってみんないい」があまり好きじゃないので。
大漁 金子みすゞ
朝焼け小焼けだ大漁だ
大葉鰯の大漁だ。
浜は祭りのようだけど
海のなかでは何万の
鰯のとむらいするだろう。
激しい。
童謡雑誌に掲載されたのだが、旋律はつけられていないようだ。
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コメント
この詩、好きとか嫌いとか、完全に越えた存在ですよね。
考えさせられます。
投稿: compUT/OSer | 2010年5月27日 (木) 07時53分
この詩に作曲したことあります。
投稿: 石原真 | 2010年5月27日 (木) 09時31分
石原さん
ぜひ、公開を!
投稿: 吉田孝 | 2010年5月27日 (木) 10時07分
夕焼け小焼け・・・
より先に書かれたのですか?
それとも、後から?
投稿: ebakos | 2010年5月27日 (木) 11時49分
> 夕焼け 小焼け
この『日本童謡集』に掲載されているかぎりで
「夕焼け小焼けの赤とんぼ」は三木露風で大正10年発表
「夕焼け小焼けで日が暮れて」は中村雨紅で大正12年発表
「朝焼け小焼けだ大漁だ」は金子みすゞで大正13年発表
みな、大正の童謡運動の時期に生まれたものです。
私は、童謡運動というのはけっこう リアリズム の運動では
なかったかと思っているのです。
投稿: 吉田孝 | 2010年5月27日 (木) 13時08分
拙作があることを、ずっと忘れていました。
家内にどんなのだっけ? と聞いたところ、
チェロとアルト(声楽)とピアノか.. たぶん、と。
これを機会に楽譜は探しますが公開できるような質には達していないでしょう。
投稿: 石原真 | 2010年5月27日 (木) 13時50分
石原さん
> 公開できるような質には達していないでしょう。
でも聴きたい。
投稿: 吉田孝 | 2010年5月28日 (金) 14時11分