実習記録
学生の実習記録を読む。
2年生が1週間に1日小学校に出て観察・参加する「実地教育研究」の記録である。各自がA3版1枚の表の中にその日実習先で見たことや体験したことを記録できるようになっている。それを読みながら赤を入れていく。
まずは、できるだけほめるようにする。これが結構難しいのだが、とにかく積極的な姿勢があれば難点があってもほめる。
よい観察ができていますね。積極的なところがとてもよいと思います
もちろん注意も加える。これは書いていくと切りがなくなるが、とくに注意するのは次のよう箇所である。
(1)記録が具体性に欠ける箇所
問題2につまずいていた児童が多かった。→「○人の児童」、「1/3くらい」のように数字で示してください。
生き生きとしていた。→どのような行動が生き生きとして見えたのか書いてください。
目に見えたこと、耳に聞こえたことと、推測したことは区別して書きましょう。まずは、目に見えたことや耳に聞こえたことを具体的に記述しましょう。
(2)言葉の使い方が適切でない箇所
3年生は1年生に比べて反抗的である。これは悪い意味でなく・・・→別の言葉を考えましょう。「反抗的」は悪い意味で使う言葉です。
(3)文のおかしい箇所
「春がきた」では、教師の伴奏かCDに合わせて歌ったり、発声練習をしたり、教師が指名した「名人」の歌い方を見て、うまい歌い方を研究したりする。→「たり」は使わないほうが無難
このようにして読んでいると18人分読むのに4~5時間かかってしまった。
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コメント
大変お疲れ様です。いやー私はここまでは正直書いておりませんので、大いに参考にさせて頂きます。
私が、最も意外だったのは、教師の言動についての記述がかなり少ないことです。
児童の言動に注目したい気持ちはわかりますが、ちょっとねー・・半数以上の学生にこの点をコメントしました。
投稿: ひでちゃん | 2010年5月11日 (火) 01時24分