投資
銀行にすすめられるままに生まれてはじめて投資というものをやってみた。投資信託でもちろん額はごくわずか。損しても生活が破綻しない程度の額である。銀行員の「上下を繰り返しながら数年間で上がるのでじっくり構えていい時期に売ればよい」という言葉を信じたのだが、やってみるとそうは行かない。自分自身の生活が変わる。
まず、毎日基準価格を調べるようになった。それだけでなく関連する外国為替相場が気になるようになった。基本的には円高だと基準価格が下がる。円安だと上がる。いくつかの国の株価や経済状態も気になる。わずかの投資といっても、全体の価値が1日に数万円上下することもある。24時間(大げさだが)気が気でならない。
ただ、良かったこともある。私はめちゃくちゃな経済音痴である。経済のことだけは何もわからないと公言している。それでも、経済や各国の経済の動きが少しはわかるようになってきた。気になって毎日経済ニュースを見るからである。投資、または投資シミュレーションが経済教育に効果的だと言われる理由もわかる。
だが、何もしないで、資産が1日に1万以上も増えたり減ったりする生活をするのは不健全である。1日中、コンピュータに向かって株価や為替情報を見ている若者の姿を想像するだけで、国の行く末が心配になる。債券を大量に持っている政治家は、国の経済より自分の持っている債券が上下の方が気になるだろう。そうやってみんながそれぞれ利潤を追求するのが資本主義であり、それではじめて経済が健全に動いて行くのだと言われればそれまでだが。
少なくとも私はやめようと思う。ただし、まだ手数料も回収できていないし、買った時より基準価格が下がっている(泣)。全体でプラスになるまで待って、次はFXにするか(笑)
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