正論は通じない
中国船の船長を釈放。裏で何が起こっているのかは知らないが、おそらく外交交渉の結果であろう。
尖閣列島は日本の領土に決まっている。中国や台湾が領有権を主張する根拠はどこにもないのだから。しかし、こと国際関係に関する限り正論は通用しない。各国にとって「国益」こそ正義なのである。
絶対にありえないことだが、中国政府が「尖閣列島は歴史的経過から見ても確かに日本の領土だから今後中国は領有権を主張しない」という声明を出せば中国国内がどうなるかを想像すればよい。
この状況を打開するには、国際世論に頼るのがよいのだがそれも厳しい。各国には各国の国益があるからだ。わざわざ大国中国を批判するリスクをとる国ない。もちろん尖閣列島が日本の領土であることによって恩恵を受ける国が多数ならば話は変わってくるが。
いくら国際理解を強調したところで、国際関係というのはこのようなものなのだ。結局、切れそうな堪忍袋の緒を切らないで我慢強く外交努力をする以外にないのだ。多くのブロガー諸氏のようにこんな時は威勢のいい言葉を吐くほうが持ちよいに決まっている。しかし屈辱に耐えることが国益となる場合もある。
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コメント
菅政権は、中国の圧力に簡単に屈する政権であることを世界に証明し、悪しき事例を残した。
弱腰の菅・仙谷政権を潰さなければ、尖閣諸島は中国に実効支配される可能性がある。
野党各党は国会で徹底的に菅・仙谷政権を追及し、衆院解散に追い込んで頂きたい。
日本国のために菅及び仙谷を含む民主党の全ての左傾議員を落選させる必要がある。
投稿: 左巻き菅 | 2010年9月25日 (土) 07時38分
外交交渉が行われた結果と思っていたのですが、そうでもなかったようですね。
そうだとすると私も甘いと言われてもしかたないですね。
現在の最善策は?
投稿: 吉田孝 | 2010年9月27日 (月) 11時15分