暴力装置
軍隊、警察は暴力装置に決まっている。非合法の暴力や外国の暴力(侵略)に、合法的に対抗するための暴力装置である。「暴力装置」という言葉に過剰反応するのは、社会科学も知らない人間である。そういう政治家がいることが情けない。
付け加えれば、暴力装置だからこの装置をとんでもない人間や勢力が握れば、たいへんなことになる。それは歴史が証明してきたことだ。
もっといえば、暴力装置のコントロールが効かなくなり、暴力装置が自分で勝手に動き出すともっと大変なことになる。これも歴史が証明してきたことだ。
どのような規模のどのような性能の装置をだれがどのように利用するのか。だれがどのようにコントロールするのか。それが政治だ。
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コメント
【暴力】を辞書で引くと、おもしろいです。
@大辞泉
1 乱暴な力・行為。不当に使う腕力。「―を振るう」
2 合法性や正当性を欠いた物理的な強制力。
@大辞林
[1] 乱暴な力。無法な力。
[2] 物理的強制力を行使すること。特に、それにより身体などに苦痛を与えること。
大辞林の2の意味を除くと、「不当」の意味がはいっているんですが、
大辞林の2にはないんです。
この「不当」の意味があるかないか、がポイントなんだと思うんですがね。
投稿: compUT/OSer | 2010年11月20日 (土) 18時04分
たしかに日本語では「暴力」という字は否定的な意味で使われますね。
Gewald の訳語です。「力装置」「権力装置」「実力装置」「強力装置」・・・いろいろ言えますね。でもやっぱり「暴力」と訳したほうが、ピッタリします。一般には否定されるべきものが、特別に合法化されている。
投稿: 吉田孝 | 2010年11月21日 (日) 03時29分
「防(衛)力装置」というのは?
投稿: 北山敦康 | 2010年11月21日 (日) 11時54分
確かに「防(衛)力」ということもできます。しかし、あえて否定的な言葉で表すことによって、ことの本質がはっきりするのです。
軍隊は防衛という目的のもとに組織された「殺人装置」であり「破壊装置」であり「抑圧装置」です。
投稿: 吉田孝 | 2010年11月24日 (水) 07時50分