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福島から

福島大学に勤めている友人からメールが来ました。福島市は海岸からは遠く離れているので被災はなかったと思っていましたが。ご本人の了解を得て転載します。(23日朝のメール)

メールをありがとうございました。震災から13日たちましたが、なかなか日常に戻れません。
とにかく、大学に行こうにも、ガソリンがない、JRがとまったまま、の状態です。
とりあえず、附属中学校の避難所のお手伝いをしています。
避難所で避難者の方々の事情を聴取するにつけ、物資があればここに居なくても済む人、ガソリンがあれば、と思う方がたくさんいらっしゃいます。
家も無事、ライフラインも無事(ある意味、地震直後は私の生活よりも恵まれていた人たち)にも関わらず、風評被害によって物資が入らない、みんなが逃げ出すのでますます生活しにくくなる、などの悪循環も生まれています。
メディアの報道の仕方の無責任さにも、そろそろ腹が立ってきました。
物資が来ない風評被害に加えて、今度は、ホウレンソウと牛乳ですね。
情報の統制は必要ありませんが、情報の中にある数値の意味や、政策の意味を、きちんとフォローしてほしい。
事実なのだから報道するという姿勢が、 いろいろな影響を及ぼしていることを、報道する側はわかってほしいと思うのです。
当事者になってはじめてわかりますが、NHKのテレビやラジオは、被災者には、まるで使えない情報ばかり。
所詮、安全なスタジオで、高目線で評論するばかり。途方にくれている被災者が生活するために情報を発信するという目線はありません。
結局、ラジオ福島が住民の目線で提供する情報が、どれだけ生活を助けてくれたか。
こうした目線がないからこそ、あのような無神経な報道ができるのでしょうね。

命の危険が去った後は、生活の不安がやってきます。
原発のおかげで、福島の人は他県とは違う不安を抱かざるをえません。
腹立たしく思いながら、なんとかしたいと思って、じれている毎日です。

ついで次の日朝のメールです。

ブログに転載していただくことは、異論ありません。どうぞ、お使いください。
ついでに、といっては何ですが、以下のことがらについても、もしもご検討いただいて、掲載してもよいと思われたら、載せていただけるとありがたいと思います。

福島県人は、現在、みんな放射能という、わけのわからない、知識のない、でも恐ろしいものらしいと思われるお化けに、おびえています。市町村にふりそそいでいる放射線の数値がμシーベルトで、1時間おきに報道されます。その値が、レントゲンや胃の透しで浴びる値よりも、圧倒的に低いのだと「頭でわかっても」、なお、知識がないゆえのおびえは消えません。
そこで、福島県、県立医大などが協力して、長崎大学から山下教授、高村教授を招き、「放射線健康リスク管理アドバイザー」として各地で講演をしていただいてます。
お二人は、広島・長崎の原爆被害を受けた人達への医療、チェルノブイリの被害を受けた人たちへの臨床例など、放射線が人体に及ぼす影響の研究の蓄積をもって、福島各所で講演をしていらっしゃいます。唯一原爆投下された私たち日本人だからこそ、このような研究蓄積があるのだと思います。この貴重な研究蓄積から言えることは、今回の放射線が私たちに影響を及ぼすことはないということで、お二人はそれについてわかりやすく伝えることが使命だとして活躍されています。その講演の様子をラジオ福島が放送し、ユーストリームでそれを聞くことができます。
http://www.ustream.tv/recorded/13474809
ぜひ、多くの日本の方に聞いていただきたいと思います。

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