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GW

昨日からGW。

といっても、関学は、29日と5日だけが休日で、3日4日は授業実施日である。最近は文科省や厚労省(保育士資格を管理している)が口やかましくて(失礼!)、一つの学期に15回授業を実施しなければならないのでこのようなことになる。とくに厚労省は保育士資格にかかわる科目について一人一人の教員の授業の実施記録まで求めてくる。こんなことに労力を使わずに、震災対策や年金対策をきちんとしてほしいと言いたくなる。

私は、別に15回分授業をやらなくても12~3回で十分だと思う。はじめから12~3回でやろうと思えば12~3回ですむ。極端に言えば学生がきちんとテキストを読んで理解してくれれば、授業をする必要もない(そうなったらちょっと困るが)。逆に内容によっては15回でもまったく足りない場合もある。授業回数だけを問題にしてもほとんど意味がない。それよりも、憲法記念日を忘れてしまうことのほうがよほど恐い。

さて、とりあえず29日~1日は三連休だが、私はまったく休めない。大学の校務で、昨日からずっと作文をしている。が、気が乗らないのであんまりすすまない。だから、ちょっと休憩してこんなブログ記事を書いている。明日もあると思うのがいけない。せっぱつまらないと仕事をしないのは悪いくせである。

60歳にもなるのに自己コントロールがまったくできない。

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映画「阪急電車」

映画「阪急電車」を観た。ごめんね。

この原作については、このブログで前に書いた。小説もよかったが、映画もよかった。ほとんど同じなのだが、小説に出てくる1カップルの話がそっくり抜けていた。抜けていてもあまりたいしたことはないが。

全体としてみると女性が中心の話である(作者も女性だ)。にもかかわらず、それぞれの登場人物にシンパシーを感じてしまう。つまり女性を男の目で見ているのではなく、その女性の気もちになってしまって、いつのまにか泣いている。不思議な映画である。

ただ、ちょっとやり過ぎと思ったことがある。この映画が、阪急電車のPRになっていることは仕方ない。もう一つは、わが関学がとてもすばらしい大学として描かれていることだ。もちろん映画製作に「特別協力」しているので悪くは描かれないだろうが。まあ、そこに勤めている人間として悪い気はしないのでよしとする。また、この映画を観て志望者がたくさんあつまりレベルが上がればなおよい。

西宮北口駅そばの阪急西宮ガーデン内のTOHOシネマで観たのだが、映画の中で西宮北口駅ホームが出てくる。すぐ近くでその場面を観ているのが不思議な気がした。ただ、電車の降り口専用ホームが実際とは反対になっていたのが少し気になった。たぶん撮影のやりやすさの関係なのだろう。

みなさん。私は毎日この電車で通勤しています。ぜひ観に行ってください。

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出身高校

今朝のNHKニュースを見ていたら、私の出身の高校(福岡県立鞍手高等学校)が出ていた。東北地方から避難してきた女子高校生の転入先としてとりあげられていた。この高校に来てよかったと思ってもらえたらうれしい。

セーラ服姿で出ていたが、昔のままの赤い3本線に赤いネッカチーフ、プラタナスの校章だった。数十年ぶりに見たのだが、このセーラー服姿に胸をときめかせた頃を思い出した。ときめかせただけで何もおこらなかったのだが(泣)

すると横でいっしょにテレビを見ていたツレが、「この制服ダサイね」。
いっぺんに現実に引き戻されてしまった。

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女優

泣いた。
スーちゃんこと田中好子の最後の言葉である。いい意味で、本物の女優である。

もしあの言葉を「演技」と言わせてもらえるなら、史上最高の演技だ。

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教育学は無力か?

3月11日以来、私は今回の震災に関する発言をこのブログでは控えてきた。私のような素人が軽率に何か書けば、その気はまったくなくても知らないううちに被災者を傷つけているかもしれない。風評被害を生み出すかも知れない。原発事故について語れば、根拠のない楽観や過度の悲観を生み出すかもしれない。それが恐かった。

考えてみると教育学はこんな時に無力である。多くの学校が流され、子どもたちの命が奪われ、まだ授業が始められない学校もあるというのに。また、教育学者が今回の震災に際して建設的な提言を行ったということも聞いたことがなかった。例えば、日本教育学会のホームページには「震災」の「し」の字もない。教育学とは一体なんだったのか。

とがっかりしていたら、出色の教育学者が一人いた。私の敬愛する若手(私より若いと意味で)教育学者の藤川大祐氏(千葉大学教授)である。

氏のブログは定期的にチェックしていたのだが、震災などがあってチェックを怠っていて、震災後はじめてチェックした。なんと、氏は2日後のブログで、「震災後、学校でとりあげてほしいこと」という提言を行っていた。。4日後には「各テレビ局へのお願い」を掲載していた。実際にテレビ局へ要望書を出し藤川氏の提言するように改善されたようだ。

藤川氏の要望は5点である(見出しのみで、本文は省略する。氏のブログを見ていたきたい)。

1.今後の放送の方針を発表してください。
2.悲惨な映像の放送を控えてください。
3.基本的に通常編成に戻してください。
4.無責任なバッシングを排除してください。
5.ネットからの情報に積極的に対応してください。

どれも納得できるものばかりである。とくに「悲惨な映像の放送を控えてください」と「無責任なバッシングを排除してください」は私も当時から思っていたことだった。

氏はその後も震災に関して時宜にふさわしい提言をし続けている。感服すると同時に、大いに学ぶことができた。もちろん私自身が提言をすることはできないが、氏の提言をきちんと受け止めたいと思う。

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お別れなんですよ♪

レコードが1枚残っていた。 合掌
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見上げてごらん夜の星を

サントリーのCMが心にしみる。「上を向いて歩こう」と「見上げてごらん夜の星を」をスターがリレーで歌う。どちらも永六輔作詞で坂本九が歌った歌だが、作曲は前者が中村八大、後者がいずみたく。作曲者はどちらも鬼籍に入った。また坂本九はあの日航機事故で亡くなった。事故のことを思い、また大地震の被災地のことを思う(どうしてもこの人には歌ってほしくないと思う人も登場するが、それは好みの問題だから仕方ない)。

私は、あえて言えば「見上げてごらん夜の星を」のほうが好きなのだが、どこかでこの歌のことを書いたような気がして検索したら、自分のWEBの「ひねくれ教育事典」の「夜学」という項目の中でとりあげていた(原典は、2005年12月16日の日記)。

やがく(夜学) 夜学習すること。または夜に開かれる学校。大学の二部、定時制高校、夜間中学校などを言う。かつては働きながら学ぶ学生のための 学校だった。しかし、今は多様な学生、生徒が通っている。高度経済成長時代の1960代。金の卵と言われる中卒の少年少女が都会に集団就職してきた。彼ら もやがて学習がしたくなり、定時制高校に通う。この時代に定時制に通う高校生の青春を描いたミュージカルと映画が『見上げてごらん夜の星を』。そしてその 同名の主題歌を、永六輔が作詞、いずみたくが作曲、坂本九が歌った。中学校の3年の3月、集団就職する同級生を見送りに行ったことを思い出す。私の好きな 歌の一つである。もう、40年前の歌だ。

♪ 小さな光が、ささやかな幸せを祈ってる。

住む家があり、食べるものがある。このようなささやかな願いすらかなえられない人々がいる。住む家と食べ物があり、そして今生きていることに感謝しつつ、自分のできることをしたい。

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17日の結婚式の二次会にて
掲載について本人の承諾を得ていません。

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縮小する

少し生活を縮小しようと思っている。遅かれ早かれ人生は終焉の時を迎える。いつかはわからないが、その時は確実にせまっている。少なくともあと30年も生きながらえるとはとても思えない。

まず、身の回りのものを整理しよう。
決して開くことのない本、聴くことのないレコード・CD、弾くことのない楽譜、これらを入れておく棚、その他まったく無計画に集めた道具類、着ることのない衣服、不必要に大きな電化製品。理想を言えば、旅行用のキャスター付きバッグに持ち物を全部いれていつでもどこにでも好きな所に行ける状態にしておきたい。

もちろん、大学の仕事以外の余分な仕事はいっさい引き受けない。わたしがやらなくて若くて優秀な人はいくらでもいる。経済的に自信がないので大学の仕事はしばらくは続けなければならないが、ある程度めどがついたところでやめる。

そして、このインターネットの世界からもそろそろ撤退しようかと思う。

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高知

ブログを書かないと、日々が高速ですぎていく。
すこしずつ書き込んでいきたい。

3月31日に著書が出版された。いざ出版されてみると「あらいなあ」と反省もするがそれも自分の実力だから仕方ない。

4月7日からは新年度の授業がはじまっている。
実は今年は、メチャクチャ忙しい。授業が週9コマ半。それにいろいろな会議ある。
空き時間はほとんど授業準備と会議の準備にあてている。ゆったりできるのは、土日だけという毎日である。5限(6時20分終了)の授業がおわるとくたくたになる。まあ、毎晩飲んではいるが・

さて今日は、高知にいる。1993年3月までつとめた高知大学時代のゼミ生(198?年卒)の結婚披露宴に出席するためである。昨日は彼と私の共通の友人であるT氏とごいっしょした。このような結婚(どのようなかはご想像ください)も幸せかなあと思う。

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鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げよ

「卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君」へという校長の渡辺憲司氏のメッセージが同校のホームページに掲載されている。また全文が『週刊ポスト』5/15日号にも転載された.以下はその一部である。(全文はこちら

 海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。
 真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。
 鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。

このメッセージはあちこちで話題になっている。我が学生諸君にも一度読んでもらいたい。
もちろん私にはこのような文は書けない。この文のように真摯に生きてはこなかったからである。

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