久石譲
大阪城ホールで開かれた「久石譲 3.11チャリティーコンサート THE BEST OF CINEMA MUSIC」に行ってきた。聴衆は1万人くらいだったろうか。大阪城公園駅前から人、人、人。
久石の音楽をつけた映画作品の映像をスクリーンで映し出しながら、久石自身が大編成のオケと合唱を指揮するというもの。曲目は次のとおり
風の谷のナウシカ
もののけ姫
THE GENERAL
譲子弾飛
太陽照常升起
BROTHER
HANA-BI
キッズ・リターン
ハウルの動く城
おくりびと
千と千尋の神隠し
菊次郎の夏
悪人
崖の上のポニョ
久石の作品については皆さんご存知の通りなので書かないが、コンサートの問題が二つ。
・仕方ないことかも知れないが、マイクとスピーカーを使用していた。そのためかピアノの音がまるで電子ピアノのように安っぽくきこえる上に、とくに300名ほども集めたらしい合唱団の声が台無し。なんとかならなかったものか。ロックコンサートのようで。
最後は頭が痛くなってしまった。
・映像と音楽のリンクの試みだが、この状況の中で北野作品や「悪人」の暴力・殺人シーンやベッドシーンを見せるのはいかがなものか。子どもたちも参加しているし、子どもの聴衆もいる(私は北野作品そのものを1つも評価しないので、そう思うだけかもしれないが)。
もちろんチャリティーコンサートなので、私が支払った入場料が一部でも役に立てばよいので、コンサートそのものの趣旨には反対しない。ただ、他の聴衆の方のように、スタンディング・オベージョンをする気にはならなかった。欲求不満と後味の悪さだけが残った。
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コメント
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吉田様、はじめまして。くわと申します。
先週、土曜日に大阪城ホールであった久石譲のコンサートを聴きに行ったのですが、あまりのつまらなさに辟易としていたところです。
他の方はどのような感想だったのかと検索して、このブログにたどり着きました。
まさに我が意を得たりの記事で、やはり不満足なのは私だけではなかったと思いました。
そうですね、バックのスクリーンに映し出される映像も音楽を台無しにしていました。
わたしも、スタンディングオベーションどころか拍手すらしませんでした。
これからもちょくちょくこのブログにお邪魔します。
よろしくお願いします。
投稿: くわ | 2011年6月20日 (月) 22時17分
くわさん、はじめまして
私もネットを調べました。一方的に賞賛する記事が確かに多いですね。まあ、音楽の感じ方は自由ですからそれはそれでよいと思います。
ネットの中には、「最後は総立ちで拍手」という記事もありましたが、あきらかに違っています。私が見る限り、立っている人は半分にも満たなかったような気がします。実際に拍手していない人もちらほらみかけました。
普通はコンサートというのは、その演奏家やその音楽が聴きたいという人が行くものですから総立ちになっても当然でしょうが、この手のコンサートではこのようなことは起きうると思います。あのコンサートで「総立ち」になったら逆に恐いです。立たない人がいる、拍手しない人がいるというのはむしろ健全です。
投稿: たかし | 2011年6月22日 (水) 06時53分