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2011年12月 3日 (土)

ディベートしましょう

「移動ド」問題。
「適宜移動ドを用いる」のために混乱はむしろ広がったようだ。
双方が自己主張するばかりではなく、本当に現実的な議論が必要になっている。
解決するには次のどれかを選ぶしかない。

1 移動ドを徹底する。(ドレミを階名としてのみ使用する。音名としての使用法は禁止する)
2 固定ドを原則とする。(ドレミを音名として使用する)
3 「ドレミ」の使用を一時的に留保し、音名(イロハまたはABC)のみを使用する。

2をディベート風論題になおせば次のようになる。

論題:文部科学省は、「移動ド唱法」を廃止し、「固定ド」に統一すべし。

プラン
(1)イロハ音名を廃止しドレミを音名として使用する。
(2)「ドレミ」を階名として使用するすることは禁止する。
(3)幹音は「ドレミファソラシド」と呼ぶ。
(4)派生音はド#、レ#、ミ♭のように幹音の音名に#♭をつける(音名唱する場合には、#や♭は省略してもよい)。
(5)音部記号は、「ソ音記号」「ファ音記号」のように呼ぶ。
(6)調名は、ド長調、ファ長調、シ♭長調、ファ#短調のように呼ぶ。
(7)コードネームを日本語に訳す場合は次のように表記する。
 C  「ド」 メジャーコード
 Cm 「ド短」 マイナーコード
 C7  「ド7」 セブンスコード

メリット
(1)音名にドレミとイロハが二種類あることによっておこる混乱を解消できる。
(2)ドレミを音名と階名の両方に使っていることによって起こる混乱を解消できる。
(3)教師にとって教えやすく、子どもとってわかりやすい。

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音楽教育」カテゴリの記事

コメント

論題:文部科学省は、「固定ド」を廃止し、「移動ド」に統一すべし。

プラン
(1)イロハ音名を徹底して使用させる。
(2)「ドレミ」を音名として使用するすることは禁止する。
(3)以上を徹底するために、ピアノ教室等の教師を招集して、鍵盤を教える場合に、「ドレミ」を使わせず、イロハ音名で教えるようにに強く依頼する。
(4)音名唱はいかなる場合も行わせず、階名唱を徹底させる。

メリット
(1)音名にドレミとイロハが二種類あることによっておこる混乱を解消できる。
(2)ドレミを音名と階名の両方に使っていることによって起こる混乱を解消できる。
(3)学校のこれまでの教育を変更しなくてよい。

ディベートの前に

私ども(音楽教室や音楽学校受験の世界に生息する者ども)は、
音名とは、「イロハ」か「ドイツ音名」であらわすものであり、
階名とは、「ドレミ」であらわすものである、ということを徹底して了解していると思われます。


ただし、
ドイツ音名は廃れてきた、と感じます。
私が子どもの頃は、
「ト・変ロ・ニ」という和音を弾かれたら、咄嗟に「G B D」と叫んだ(?)ものでしたが
今の子たちは「ソ シフラット レ」と言います。


また、
転調を繰り返す視唱課題等は、なんだかんだ言って、固定ドで歌うのが便利なのも
事実であり、とくに音部記号が頻繁に変化する課題ではなおさらです。

ちなみに、
視唱では「ラララ」とか「マママ」のように階名・音名の類を用いない国もあると思われます。
いえ、日本でもそういう人たちも少なくありません。


----------------------------

さて、
もし、移動ド唱法が正しいとしたとき、

仮に「帰れソレントへ」は、どう階名唱されるべきでしょうか?

----------------------------

私は、移動ド こそ正しいという立場なんですが、
これを正しく指導できる人材の育成は、とても困難だと感じてもいるのです。

shigetaさん

移動ドの側からの立論ですね。

> 3)以上を徹底するために、ピアノ教室等の教師を招集して、鍵盤を教える場合に、「ドレミ」を使わせず、イロハ音名で教えるようにに強く依頼する。

これができれば簡単なのですが、民間の組織に対してこれは無理でしょうね。
「授業中に先走る子どもがいて困るので、学習塾の経営者や教師を招集して、学校で教える前に教科の内容を扱うのはやめてくれるように強く依頼する」というのと同じです。

いしはらさん

>私ども(音楽教室や音楽学校受験の世界に生息する者ども)は、

例えば、某音楽教室などはいかがでしょうか。

>転調を繰り返す視唱課題等は、なんだかんだ言って、
>固定ドで歌うのが便利なのも事実であり、
>とくに音部記号が頻繁に変化する課題ではなおさらです。

移動ドで歌うことによってこそ転調が意識化できるという主張もあります。
音部記号がかわる場合には、移動ドは便利ですね。
ハンガリーではこうしたそうしたソルフェージュ教材がたくさん出ています。

個人的には、一時的転調の場合は変化音として、長い転調の場合は階名の読み方を変えます。
もっともあまりにも転調を繰り返せば、「無調」ということになり、「ドレミ」で歌うことそのものがあまり意味がないと思いますが。

>帰れソレント

今手元に楽譜がありませんので、感覚だけで歌ってみました。

ラシドレミドミミ レミファレファレララ ラシドシラシミミ レミレドシドラ(頭でドに転換)
ドシソラシソララ シラソラシソララ ミファソミレドファファ ソラシラソシミ
ドシソラシソララ レドシドレシドド(頭はラ)
ラシドシラシミミ レミレドシドラ(頭はド)
ドレシラド シドレシラソソ(頭はミ)
レファラドシラ シソソラ

>私は、移動ド こそ正しいという立場なんですが、
>これを正しく指導できる人材の育成は、とても困難だと感じてもいるのです。

私も、原理主義的な立場から言えば移動ド
しかし、機能主義的な立場から言えば固定ドも「やむなし」(世間に負けた?)

現実問題として、ラテン語圏ではドレミが音名です。
もちろん、きちんと移動ドの教育ができている人がいますが、それが広がらないのが現状です。

どうしましょうね。

ふつう、
音楽教室では「もっぱら固定ド」のようです。
ただ、受験の視唱は、ピッチが正しければ移動でも「ラララ」でも
いいらしい。事実、受験生に聞いてみると、いろいろなケースがあります。

「帰れソレントへ」、
私も吉田さんとほぼ同じ感覚です。
この曲で問題なのは、

>>ドシソラシソララ レドシドレシドド(頭はラ)
>>ラシドシラシミミ レミレドシドラ(頭はド)

この部分の2行目の最初が、私には「準固有和音」、
すなわち借用とも感じられ、ドレミ♭~、と ラシド が並走する
感覚なのです。こういうときどうすべきなのか、決断できません。

> この部分の2行目の最初が、私には「準固有和音」、
> すなわち借用とも感じられ、ドレミ♭~、と ラシド が並走する
> 感覚なのです。こういうときどうすべきなのか、決断できません。

私は、専門家でないので、「準固有和音」と「転調(転旋)」の区別があまりつきません。
気分だけで決めている感じです。楽譜がある場合とない場合で異なるかもしれません。


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