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2本

体が鈍ってはいけないので、元旦からジョギング。・・・・・・というのはとても無理なので6キロほど散歩。ちょっと思いついて、少し注意して観察しながら歩くと、わずか2本。目に見えた日章旗の数である。100分ほど町並みを歩いている。道路沿いに民家ではない建物もある。それでも200軒以上の民家の前を通ったはずだ。民家でなくても建物に日章旗が立っていてもおかしくはない。なにしろ元旦である。やや乱暴だが、次のようなことがいえる。

祝日に日章旗を掲揚する国民は1%に満たない。

これはどうしたことか?

「国旗をかかげると、右翼と誤解されるから」という見方もあるらしい。しかしそれはないだろう。日章旗は国旗として法制化されてすでに12年である。仮に掲揚することが右翼的だったとしても1%は余りにも少ない。ネットに勇ましい「愛国的」発言や民族差別的発言が並ぶ時代にである。

学校行事では、国旗の掲揚が義務づけられおり、そのことについては「国民」の理解も得られている。日の丸は国民の中に定着しているというのが政府の見解である。

右翼的な思想の持ち主であれ、日章旗を支持する大多数の国民であれ、祝日に自分の家で国旗掲揚するところまでは頭が回らないのであろう。掲揚するには、お金もかかるし、手間もかかる(もちろん、私もやっていない)。おそらく、掲揚する人にだれも「右翼」などというレッテルははらないだろう。むしろ掲揚している人は、「律儀な人」として尊敬されているのではないか(私も尊敬する)。それでいいのだ。

このような状況はある意味で健全な状況である。その逆、ほとんどすべての家に日章旗が掲揚され、2軒だけ掲揚されていない家があるという状況を想像すればよい。かなり恐ろしい社会である。

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