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2012年2月 6日 (月)

太平洋戦争とスメタナ

ユーキャンが「太平洋戦争」というDVDの宣伝をしている。今朝の朝刊には4面刷りの広告特集が入っていた。その上にテレビCM。「詳しくは今朝の朝刊で!」

ここまではよいのだが、そのバックの音楽が、スメタナの「モルダウ」。どうやったらこの組み合わせが生まれるのか。

しかし、よく考えてみると、私がこの組み合わせに違和感を持ったのは、私がこの曲がスメタナ作曲の「モルダウ」であり、この「モルダウ」が連作交響詩「わが祖国」の中の1曲だということを知っているからかもしれない。

スメタナにとっての「我が祖国」は当然のことながら「チェコ」である。しかし、そういう情報さえなければ、つまり音だけの情報としてこの音楽を聴けば、あるいは知識としてそのことは知っていても意識しなければ、この組み合わせにも何の違和感も生まれないのかもしれない。

「我が祖国」の中でも「モルダウ」は他の曲と比べると完成度の高い曲で、また「西欧的」でもあり、スメタナの作品の中では「ナショナリズム」のうすめられた作品でもある。それは、同じ連作交響詩の中の「ヴィシェフラド」と比較してみると分かる(私はこちらが好きだが)。音楽において「西欧的」であるということは、グローバルということである。うっかり、CMに使われても仕方がないというべきか。

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