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31ビキニ・デー

もちろん水着記念日ではない。

1954(昭和29)年3月1日、太平洋のビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行い、附近を航行していたまぐろ漁船「第五福竜丸」の乗組員が被曝した。そのうちの1人である久保山愛吉さんが半年後に亡くなった。

いまでは規模が小さくなったが、かつては「31ビキニ・デー」と呼ばれ、反核・原水爆禁止を求める集会が全国各地で開かれていた。私は学生時代には平和運動にとくに関心が高かったので、大学1年の時には静岡で行われた全国集会にも参加した(焼津での久保山さんの慰霊行事にも参加した)。

この核実験の影響か、私たちが子どものころは「放射能」という言葉に対してはかなり敏感だった(部分的核実験停止条約が結ばれ核実験が地下実験に限定されるようになったのはずっと後のことである)。雨に濡れると「髪が抜ける」と子ども心に本気で心配していた。しかし、時が経つにつれ、放射能にも核兵器にも鈍感になっていった。

時代が変わって、現在の福島原発事故による放射能汚染の問題。この影響については日本人全体にあまりにも大きな認識の差がある。どの情報をを信じてよいのか正直言ってわからない。今何が被災地のためになるのか。このことをめぐって国民の中に対立さえ生まれている。ネット上では汚いことばで非難合戦がくりひろげられている。「絆」という言葉もすっかり色あせてしまった。

一人ひとりが一体何をすればよいのか。何かをすればどこからか非難される(それが悪意によるものならなら無視できるが、善意によるものなので悩みは大きい)。眠れない夜が続く。

※Twitterで福島産米を買って食べることを宣言したが、それに対する批判もきた。危機的な現状を容認し国や東電を免罪することになるということか。

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コメント

ご無沙汰しております。
いつもブログを読み逃げしておりました(笑)
福島在住の身としましては、非日常を日常と受け入れることで
平穏を作り出しているような気がします。
まもなく1年です。
この1年、なんだかとても人間が好きになった自分と、嫌いになった自分がいます。
それが、常にけんかをしているみたいで、疲れる毎日です(爆)

投稿: 佐藤一成 | 2012年3月 2日 (金) 09時17分

読み逃げ、歓迎です(笑)

何が被災地のためになるのか、分からなくなり混乱しています。(個人のできることに限界があることはわかっています)。
ブログを見せていただきましたが、被災地にも考え方の違い、対立が生まれているようですね。

国がグランドデザインをもっていないのが、一番の問題ですか。


投稿: Takashi | 2012年3月 2日 (金) 13時30分

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