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話すのが苦手

昨日、Twitter で次のようにささやいた。

昨日は新入生への学科教員の紹介。最後の番の私にマイクがまわった時は、終了時間を5分過ぎていた。次のように話す。「吉田孝です。私の言いたいことは前 の先生方に言われました。もう終了時間を5分過ぎています。私は授業時間の超過はしない主義です。これで紹介をおわります」

別にこれは私の時間がなくなったから怒って言ったのではない。私が、授業時間の超過をしないのは本当である。5分過ぎていたのも本当である。しかし、本当に本当の理由は、実は何も話したくなかったのである。

私は学生に対して何か訓示めいた話をするのがとても苦手である。だからお説教話などとんでもないことである。私に話せるのは、音楽や音楽教育に関わる話だけである。あとバカ話や与太話ならいくらでもできる。下ネタ話ならもっと得意だが、まさか学生の前でやるわけにもいかない。だから他の先生が自己紹介をしながら大学生としての心構えなどを話しているのを聞くと、心からうらやましく思う。とくに関学教育学部の先生たちは、そういう話がものすごくうまい。学生が結構感動して聞いているのがよくわかる。私が、前の先生以上に気の利いた話ができるわけがない。それで、私が話す時間がなくなったことで、ホッとしたというのが真相である。

なぜ、そういう話ができないかと言うと、自分は物心ついたころから人に話すと感動するような体験をしたことがほとんどないからだ(笑われるような体験にはこと欠かない)。唯一自慢できるのは50代でマラソンを完走したことくらいだが(これだけは何度でも自慢するが、自己満足に過ぎない)。自分に優れたところがあるとも思っていないし、人一倍努力したということもないし、他人のために尽くしたという体験もない。怠けたり、失敗をして迷惑をかけたり、他人を傷つけたりした経験は山ほどある。とくに学生時代のことを話し出すと枚挙にいとまがない。

そういう意味では、小中学校の先生(クラスで毎日話さなければならない)は向かなかっただろうと思っている。ひょっとしたら「先生」と呼ばれる職業についたことさえ向いてなかったのかもしれない。何十年もやってきて今更と言われそうだが。

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 敬語のマナー | 2012年5月11日 (金) 17時20分

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