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文部科学大臣講演

経済学部、商学部、教育学部、国際学部共催による平野博文文部大臣の講演が関学会館で開催された。教員学生合わせて300名というところか。席がなく立っている人も多かった。
また、当然だが、スーツのえりの内側向かっなにやらささやいているSPと思われる人物も。

タイトルは「グローバル人材の育成に向けて大学に期待すること」。
机の上には、「優秀な官僚が作成した」(平野氏)というレジュメ(パワポの配布資料)があったが、平野氏はパワポを使わず、自分の言葉ではなす。そのためナンバリングのできていない話でまとめにくかったが、だいたい次のような内容。
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まえおき(だと思う)
・教育はどのような方向性をもたなければならないか、とくに幼児教育が重要。
・大学は75%が私学。だから私学の教育が重要。
・かつては大学で勉強しなくても、就職してから企業が教育していたが、現在は企業にその力がないので即戦力が必要になっている。

現在の状況
・日本は海洋国家(島国)であるが、領土問題などを抱えている。
・国際関係が多様化しG8だけで決められなくなっている。中国の台頭でアジアの一員としての日本の役割が求められる。
・予測のつきにくい社会になっている。
・高齢化が進行している。

このような状況だからこそ、人材の育成が必要
そのために次のような7つの国家戦略を考えている。
①小中一貫教育、大学への早期入学などのシステムの変換
②少人数教育の充実
③大学入試改革、大学の質保証、
④コミニュケーションツールとしての英語教育の充実
⑤大学のミッション(役割・任務)の再構築、大学の役割にメリハリをつける。
⑥国際協力
(6つしか聴き取れなかった。私がぼーっとしていのか、平野氏がわすれたのかはわからない。)
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だいたい上のとおり。
そのあと,商学部、国際学部の学生代表との質疑応答。

内容は、中教審等で議論され、文部科学省などから発表されているもの。とくに目新しさは感じなかった。それよりも、自分が所属する関西学院はずいぶんグローバルな教育をしているのだと、あらためて思った。教育学部にいるとそれはあまり感じないが。

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資本論

賃金は労働に対して支払われるのではなく、労働力に対して支払われるのだ。労働力の価値は、毎日の労働を維持し(自分の生活費)、さらに未来の労働を維持する(子どもたちの養育費)ための必要経費である。この労働が生み出した価値と労働力の価値との差が剰余価値である。

というのは、昔読んだマルクスの『資本論』の骨子である(間違ってなければ)。マルクスは剰余価値を資本家が手にすることを搾取と呼び問題にした。しかし、マルクスのこの論にしたがえば、人は労働の機会さえ与えられれば、自分の生活を維持し子どもを育てることくらいは可能だということになる。だから、人々の生活は楽ではなくても、資本主義社会は存在してきた。おまけに日本社会では終身雇用が保障されていたので、それなりに幸福感があった。搾取されていることは分かっていても、搾取のないはずの国の実態があまりにもひどすぎた。

今、生活保護の受給額が毎日労働をしている人の賃金を超えることが問題になっている。生活保護費というのはもちろん労働力に対して支払われているのではなく、労働の機会のない人が最低限の生活をする(ただ生きていく)ための費用なので、賃金を超えることはありえないはずだ。生活保護の受給額が賃金を上まわるということは、逆に労働しているのに労働力の価値分すら賃金を得てない人が存在することを意味する。いわゆるワーキング・プアである。つまり、マルクスが問題にした資本主義よりももっとひどい状況が生まれていることになる。そして、この状況は年々広がっていくだろう。

出口はどこにあるか。やはり政治の力しかない思うのだが。

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節電

昨日Facebook に書いたことと補足

私は無精なので、こまめに電気をつけたり切ったりするのが苦手だ。だから、研究室の電気をつけっぱなしにしたまま授業に行くことが多い。電気がついているので私がいると思ったら不在だったという学生の声もある。先日ついに一学生から「先生はエコじゃないですね」と言われてしまった。それで考えて考えた末、次のように決めた。

昼間、研究室に一人でいるときははじめから電灯をつけない。

私の机は窓際にあるので、十分仕事はできる。
エレベーターは、ある日からまったく使っていない。これで、節電にかなり協力することになる。
文句あるか!(笑)

もちろんこの程度の節電が効果があるとは思えない。原発再稼働の可否には何の影響もないだろう。しかし、「エコじゃない」と言われるようでは、いざ自分の意見を言うときに揚げ足を取られる。隙を作ってはいけない。

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歩く・走る

ブログを更新しなくなった。ただ、その分、Facebook twitter での近況報告が多くなった。

というわけで、新年度に入ってウォーキング通勤を続けている。片道約6キロをトレーナー、ランニングシューズ、リュックで歩く。大学についたら着替える。帰りもまた着替えて歩く。

遅くなる日や、飲んで帰る日は電車で帰るので、ウォーキングできない。そんな日は朝はやくから10キロウォークをする。次のコースである。

自宅(武庫之荘駅東500メートル)→阪神「センタープール」→阪神「武庫川駅」→(武庫川河川敷)→阪急武庫川鉄橋→阪急「武庫之荘」駅→自宅

ウォーキングを始めて体重が7キロ戻ったので(減量)、今日はこの10キロをゆっくり走ってみることにした。途中信号待ちや階段の上り下り(駅地下通路、河川敷への上り下りなど)もあるが1時間35分。ジョギングのスピードである。膝が大丈夫かどうかは明日にならないとわからないが、とりあえず10キロを歩かずに走り通せたことがうれしい。

ところで、私の10キロの公式記録は2002年9月の49分20秒(一関国際ハーフマラソンのラップタイム)である。52歳の誕生日のすぐあとに走った大会である。もちろんたいしたことはない記録だが、50歳になるまでほとんどスポーツらしいスポーツをしたことのない私にとっては、宝のような記録である。

そのころつくっていたホームページがこちら

もちろんこのころには戻れるはずもないが、少しでも近づいて、もう一度フル・マラソンを走りたいという気持ちはかわらない。あせらず、ゆっくり行きたい。

火曜日は授業はないが、1日忙しい。2年生の実習科目のクラスの学生の個別指導、就職試験のための個別実技指導、あいまに授業の準備、研究・・・あっという間に1日が過ぎる。そして今日は特別に6時限(8時まで)に3年生の本実習の事前指導。だが、最近は充実感がある。それは、ウォーキングで体調がよくなったことが大きいような気がする。

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