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2012年7月の投稿

2012年7月14日 (土)

教育委員は何をしているのか

今回の大津市の事件

私は、Facebook上で報道されているいわゆる「いじめ自殺事件」(事実とすれば「いじめ」と呼ぶべきようなものではなく完全に犯罪)は、加害者が未熟ゆえに引き起こした事件ではなく、学習の結果引き起こしたことが原因であると述べた。

例えば「死ね」という言葉はインターネットの匿名掲示板では当然のように使用される言葉である。そしていじめそのものが、大人社会から学習したものでもある。今回の場合は、教育委員会や学校側に批判が集中しているが、多くの方に自らが生きている職場、地域、コミュニティ、そして社会全体にいじめがないのか考えていただきたい。

この点については、内田樹氏のブログでの主張にほぼ賛成する。(一部学校教育についての記述には賛成できないが)。

もう一点は、報道されている点に不自然なことが多いこと。学校や教育委員会がここまでの事件を隠蔽しつづけたこと、警察がすぐに動かなかったことなおである。この点については藤川大祐氏の意見に賛成する。なにか隠されている重大な事実があるのではないか。越市長が設置しようとしている第三者委員会の調査に期待したい。

ところで今回の事件を見ていて不思議に思うことがある。報道には「教育委員会」と言う言葉が何度も出て来るが、教育委員会の「教育委員」の姿が見えない。

教 育委員会の主役は教育委員であり、その長は教育委員長であるはずである。教育委員は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」で、「人格が高潔で、教 育、学術及び文化(以下単に「教育」という。)に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て、任命する」ことになっている。

そ して、教育委員会には教育に関する膨大な権限が与えられている。しかし、実際には教育長を中心とする教育委員会事務局が権限を 持つことになる(教育長は教育委員の一人であるが、むしろ事務局の代表という役割が大きい)。

実際に今回の事件で、教育委員会の代表としてマスコミに登場するのは、教育長である。そして、自殺事件が起こったときに教育委員会ではどれだけこの問題が議論されたのだろうか。

議事録を探したが、やっとみつかった。(見つかりにくいところにある)
教育委員会定例会

 そして毎月開催されているにもかかわらず、議事録は今年3月までのものしか公開されていない。そして本件がとりあげられているのは次の2回の定例会のみである。

昨年11月議事録

昨年12月議事録

この2回の会議でも教育長の報告だけで、教育委員の間でまったく議論がされていない。また教育長の報告には報道されている事実と食い違いがある。是非確認していただきたい。

議事録からうかがえることは、事務局(教育長や各課長)から出される案件をただ形式的に承認しているにすぎない。本来の意味での「教 育委員会」はほとんど形骸化しているのではないだろうか。そしてこれは、大津市だけに限ったことではないだろう。

こんなことだから、教育委員会の制度そのものを否定しようとする人に絶好の攻撃材料を与えてしまう。

2012年7月 7日 (土)

モスキート音

昨年、ゼミの学生に教えてもらった。
それまで「モスキート音」ということばを知らなかった。不覚!
17KHz前後の高周波を発生させて、駐車場などにたむろする若者を撃退しようとするものだ。人間は年齢ともに可聴範囲は狭くなっていく。この音が聞こえるのは10代くらいまでらしい。

そのモスキート音を発生させるフリーソフトがある。
http://cosmosa.jp/1170396605.html
その他、スマフォなどにもソフトがあるようだ。
モスキート音を直接聞けるサイトもある。
「モスキート」で検索するといくらでも出てくる。
興味のある方はどうぞ。

私は10KHzがせいいっぱいだった。

2012年7月 2日 (月)

鍵盤楽器のシール

教科に関する科目の音楽では、鍵盤ハーモニカをよく使う。鍵盤ハーモニカを教育用楽器としてすすめたいわけではない。むしろ、楽典の学習に役に立つからだ。たとえば、ヘ長調の音階をつくるにはどの黒鍵を使うか、と言ったことを考えさせるには都合のよい楽器だ。

ところが、よく見ていると、楽譜に書かれた音を鍵盤ハーモニカで押さえられない学生がいる。例えば楽譜のFの音の場合、まずCの音を抑え、そこからまた3つ数えてFをおさえる(実際にはCDEF ではなく、おそらくドレミファと数えているはずだ)

また、楽譜のほうも見るとドレミファをふっている学生がいる。学生にたずねると、小中学校で楽譜にドレミを書き込むのは当たり前。それだけでなく、鍵盤ハーモニカ、オルガン、木琴、鉄筋にはドレミのシールが貼ってあったそうである(もちろんCの位置がド)

幼児教育の研究をしている同僚の話では、鍵盤ハーモニカを導入している保育所や幼稚園(小学校に入るための準備として保護者が導入を要求するところもあるらしい)でも、たいていは鍵盤にシールが貼ってあるそうだ。

私のような「原理主義者」は、鍵盤のCをドと「覚えさせる」ことに対してさえ抵抗がある(最近はあきらめたが)のに、ましてやそれにシールを貼っているのを見ると卒倒してしまいそうだ。

そもそもなぜ、こんな楽器をこんなに早くから導入するのかがまったくわからない。もちろん鍵盤ハーモニカは使い方によっては表現力の豊かな楽器である。しかし、幼児や小学校低学年に指導するとすれば、教師によほどの技量がなければそのような表現力は引き出しようがない(私の技量では無理だ)。とくにタンギングと指使いの合わせ方が相当難しい、ピアノよりもはるかに難しい楽器なのである。

少なくともこの時点で、鍵盤にシール貼ってまでも、指導しなければならないような楽器ではない。幼児や低学年では、歌や踊り(身体表現)を中心とした音楽活動で十分ではないか。

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