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2013年8月 4日 (日)

麻生発言

麻生副総理の発言。

全体の論旨からははずれるが、私が突っ込みたいのは次のくだり。

そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の 部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、 偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。

ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。

もう、お分かりですね。「喧々諤諤(けんけんがくがく)」は誤りである。正しくは次の通りである。

喧々囂々(けんけんごうごう)=多くの人がやかましく語り合うようす。
侃々諤々(かんかんがくがく)=堂々と議論すること。

「喧々諤諤」はこの二つが混同した誤用である。麻生さんは、おそらく侃々諤々の意味で言ったのだろうが、喧々囂々だったようにも聞こえる。こういう立派な言葉を使うときにはしっかり吟味して慎重に使わなければ。

いろいろな人が麻生発言を批判しているが、私が一番危惧するのは言葉の軽さである。もっと慎重に言葉を選んでほしい。一政治家として批判されるだけならそれでかまわないが、国際的に「日本人の本音」ととられるのが一番こわい。

http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html

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