日本史の年号を覚える(思いつき)
夜寝ていて、突然思いついた(どうでもよいけど)。
日本史にはよく干支(えと)の名前のついた事件が出てくる。
「乙巳(いっし)の変」、「戊辰(ぼしん)戦争」などである。
干支はその年を表しているので、この事件は正確には何年に起きたのかということもわかる。
まず、干支の干(かん)とは十干のことである。
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
10年で一周するのだが、西暦の最後の1桁で4のつくのが甲(きのえ・こう)年である。だから、0がつくのは庚である。ちなみに今年は5がつくので「乙年」である。
次は支だが、これは誰もが知っている十二支であり、12年を周期にしている。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
今年は2015年で「未年」。2015を12で割ると余りが11。つまり、12で割り切れるのは「申年」ということになる。
分かりやすい例を一つ。例えば、1924年は10で割ると余りが4(最後の一桁が4)。12で割っても余りは4。つまり、「甲子」の年。この年にできた野球場は「甲子園球場」と名付けられた。
ついでに、10と12の最小公倍数をとると60。10で割っても、12で割っても、すなわち、60で割り切れる年は「庚申」ということになる。(干と支が両方会うのは60年に一回。だから60歳になることを還暦というのだ)。
さて、「乙巳(いっし)の変」だが、これは「乙巳」の年に起こったことがわかる。つまり、年号の最後は5、そして12で割ると9余る年ということになる。ここから、年号を推測する。
この事件は飛鳥時代におこったので7世紀だ。だから、まず60で割り切れる600年(庚申)を起点に考える。この後、60年のうちに10で割って5で余るのは、5、15、25、35、45、55年後である。また、12で割って9余るのは、9、21、33、45、57年後である。したがって、乙巳は45年後、つまり600年後のの45年後、645年ということになる。(大化の改新の始まりがこの乙巳の変)。
次に戊辰戦争は幕末。だから19世紀だ。1800年が60で割り切れるが、ちょっと古いので1860年を起点に考える。途中は省略するが、1868年がすぐに出てくる。
という訳で、受験生の皆様いかがでしょうか。えっ? 覚えたほうが早い? でもこうやって考えているときちんと覚えられるのです。
干支のついた事項結構ありますね。いくつか書いておきましょう。
・戊戌夢物語
・戊申勅書
・庚寅年籍
・庚午年籍
・甲午農民戦争
・甲午事変
・辛亥革命
・壬申の乱
・壬申戸籍
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