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老後不安

年をとるとお金に執着するようになるらしい。

私たちの職業でも、定年退職して年金ももらえるのに再就職する人がいる。請われて再就職するのならまだいいがが、わざわざ再就職先を求めて一生懸命の人もいる。

以前は、「あの世にお金は持っていけないのに、なんであんなに金が欲しいのだろう」と不思議でならなかった。しかし、自分がその年齢近くになると少しわかるような気がしてきた。次のような理由からではないか。

・年金というのは期待するほど大きくない。少なくとも年金だけで生計を維持するのは絶対無理。自分も計算してみたが、やはり苦しい。

・年金制度というものそのものが絶対に信頼できるものとは言えない。昨今の老齢化社会、経済状態の不透明感、年金行政の杜撰さをなどから不安がましてくる。

・年金だけでは不安だとすれば、貯金をあてにするしかない。ではどれくらい貯金があればよいのか。あと10年、あと20年と決まっていれば良いのだがそれは絶対に読めない。100まで生きようとは思わないが、死ぬ年齢が見えているのはいやだ。生きている間に貯金が尽きてしまうのもいやだ。「長生きは最大のリスク」でもある。痴呆(私は「認知症」という言葉はきらいだ)、病気など、災害など予想できない出費も計算しなければならない。

そういうわけで、老後の長さが決まっていない以上「お金は貯められるうちにできるだけたくさん貯めて」という心境になるのだろう。私も不安がたくさんある。お金は、酒と本と子育て(金食い虫がいた)と引越し(現在は5つめの職場、北は青森県、南は高知県)と親の後始末に消えたので貯金も少ない。辛うじて、安い安い超古住宅を買えた。

だから私は年をとってお金に辛くなる人の気持ちはわかる。しかし、根っからの怠け者。いつまでもお金のためにあくせく働くのはいやだ。お金、お金とけちくさいのもいやだ。お金がなくなったらそのときに考えればよい。子どもに何も残さないが、迷惑もかけない。潔く生きていこうと思う。

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