3拍子の唱歌
「文部省唱歌」の原点とも言われる『尋常小学唱歌』(全6巻)。明治44-大正3年にかけて発行された。
ちょっと考えるところがあって、3拍子の曲を数えてみたら、全120曲中わずか5曲。
5年
冬景色
海(まつばらとおく)
6年
朧月夜
故郷
四季の雨
このうち「四季の雨」を除く4曲が戦後の共通教材になり、「海」以外は現在も共通教材である。不思議なことに、この5曲は3拍子と言いながらすべてタイプ の異なる3拍子である。現代の人が、「歌詞と旋律が合っていない」というような批判をしても意味はない。大きな実験だったのではないだろうか。
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コメント
なるほど、と感心してしまいました。あげて頂いた唱歌は私が好きなものばかり。音痴の私も上手く歌えたようですし、今もメロディーも歌詞もいずれも聞いただけで涙が出てきてしまうのです。
ここでふと閃き、創造性の発揮です。ひょっとして私は三拍子の男なのかも。ダンスに凝った大学時代、一番好きだったのはワルツ、三拍子。
ワルツにまつわる様々な事件を思い出すだけでも涙があふれてくるようです。懐かしいと言うより、後悔と反省の思いだけ。
三拍子は私が己の人生の至らなさを反省するリズムなのかもしれません。もっともここまでは情緒的。ここからが論理的になれるのです。
そうなのです。三拍子に加えて一つの結論、これが私の創造性発揮のリズムなのだとふと感じてしまった記事でした。ありがとうございます。
しかし、残念ですがこの世に未練を残さず、誰にも理解いただけないと諦めて旅立ちたいと思う昨近です。
このような面白い記事でも最後の言葉はただ一つ、やるぞ見ておれではなく、南無阿弥陀仏。すみません。
投稿: tsuguo-kodera | 2016年3月 3日 (木) 19時33分