夏は来ぬ FBより
夏は来ぬ
佐々木信綱 作詞 小山作之助 作曲
卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
『新編教育唱歌集 5』三木書店 1996 (明治29)年
文部省発行の『尋常小学唱歌』(「故郷」「朧月夜」など現在文部省唱歌と呼ばれる教材が掲載された教科書)より、15年ほどはやく発表されている名歌である。
歌詞にはいろいろな解釈あるようだ。一番おもしろいのは、「卯の花」=「おから」説。「卯の花」(ウツギ)はあまり匂い(臭い)のしない木なので、このような説が生まれたのかも知れない。しかし、「匂い」は古語では「景色」という意味だから(恥ずかしながら最近教えてもらった)、ウツギが正しいのだろう。そして、そのほうが自然である。
はじめてこのタイトルを見た小学生は「夏は来ぬ」を何と読むのだろう? 私は歌を先に知ってしまったが、知らなければ「なつはこぬ」と読んでいただろう。
季節というのは、一つは気温や天候によって感じられる。ただそれだけはなく、その時期のさまざまな習慣・行事によっても感じられるものだ。今年はそういった習慣・行事のほとんどが消えてしまった。今年は「夏は来ない」のかも知れない。
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