はだしのゲン

松江市教育委員会のように閲覧制限をする必要があるとは思わない。また、その決定過程にも問題があったようだ。しかし、小学生がこの漫画を読む場合には、一定の準備や大人の援助が必要なことは確かである。

多くの人が言うほど、この本が教育的だとも思わない。戦争の事実関係の記述や評価についてもかなり一方的。子どもにみせるなら、同時に戦争についてのさまざまな読み物を読ませる必要がある。

今、漫画が手元にあるわけではないので詳細な批判は書けない。私が最初にこの漫画をみたのは大学生の頃。たしか「少年ジャンプ」連載だった。その頃の私は原水爆禁止運動、平和運動に没頭していた。その時の私でもこの漫画によい印象はもたなかった。


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クレヨンしんちゃん

の作者が死去。

ご冥福をお祈りするしかないが・・・

テレビのほうは「子どもに見せたくない番組」で何度も1位をとったそうだ。
こころあたりがある。

授業を参観しに行くと、授業中に「しんちゃん」をマネをしている子がいる。
こんな教室は、学級崩壊しているか、しかかっている。

これは原因なのか結果なのか。

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「ちびまる子ちゃん」と「コボちゃん」

こちらに来てからは、神戸新聞を購読している。神戸新聞朝刊の4コマ漫画は「ちびまる子ちゃん」(さくらももこ)である。

この「ちびまる子ちゃん」を見ると、毎朝暗い気持ちになる。例えば今朝の内容。

1 独居(たぶん)老人が登場
2 毛虫を見て、さびしそうにしている。
3 老人にちびまる子ちゃんがあいさつする。
4 すぐにちびまる子ちゃんが去ってゆき、老人は「だれも近づいてくれない」と嘆く。

2ヶ月ほど見てきて感じたのだが、この4コマ漫画に描かれているのは、大人や仲間に対する子どもの残酷さである。子どもはもともと自己中心的であり、他人に対しては残酷である(ただし、その残酷さを自覚していない)。だから、さくらももこが描いている世界は真実の世界である。その意味で、「ちびまる子ちゃん」はリアリズムの極致にある作品と言えるだろう。いつか授業でも使えそうである。

ただ、朝から見るのはつらい(見たくなくても見てしまう)。あんまりつらいときは、口直しに駅で読売新聞を買って「コボちゃん」(植田まさし)を見る。こちらも、大人がからかわれる場面が多いのだが、それでも登場人物は優しく描かれている。私はアンチ巨人だし、ナベツネも嫌いなのだが、3月まで15年ほど読売新聞を購読し続けた。ひょっとしたら「コボちゃん」のせいだったのかも知れない。

今から、家を出る。今日も読売新聞を買おう。

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